【巻頭言】
「後継問題を念頭に取り組んでいるさまざまな事業について」弁護士 高井伸夫

【エッセイ】

・「利益を最大目的化しない経営の挑戦」・「絶対零度」
・「ビジネスのやり方を大きく変えるソーシャルメディアとの向き合い方」

【北京だより(25)】「中国人学生の就職活動」

【上海だより(27)】「上海での22年を振り返り」

【事務所行事報告】

・高井伸夫ブログ開設のご報告
・第五回人事・労務実務セミナーのご報告
・上海代表処活動報告
・北京代表処活動報告

<同封物一覧>
(1)第七回「人事・労務実務セミナー」のご案内
(2)インド旅行のご案内
(3)新刊本のご案内
(4)論稿贈呈のご案内
(5)中国情報NO.55

経営法務情報「Management Law Letter」は、顧問会社及び弊所のお客様に無料にて配布しております。ご質問等ございましたら、下記までご連絡下さいますようお願い申し上げます。
問合わせ先担当:門脇、梅澤 tel 03-3230-2331

【巻頭言】「後継問題を念頭に取り組んでいるさまざまな事業について」弁護士 高井伸夫

 まず、この度の東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます(地震については私のブログに書いています)。 私はまもなく74歳をむかえますが、いつも前向きな気持ちで、いろいろな事業と関わりをもっていきたいと思っています。
 たとえば、北海道において、環境保全の視点から人間と森林の共生をめざし、300万~400万坪の自然林を整備する森林保全育成事業に取り組むなど、一般人にはない直感力・発想力で仕事に取り組んでいる事業家の話を聞くと、自分も先頭に立って応援したくなります。
 私は、難しい事業や、失敗すれば人から詐欺師呼ばわりされかねない新奇な事業であればあるほど、敢えてチャレンジするのですが、これは、生来の気性はもとより、この年齢であればこそのことでしょう。何事にも、失敗を怖れずに取り組む精神がなければ、瀕死の重症を負っている日本の再生はあり得ません。「ビクビク」「オドオド」「ウダウダ」の姿勢では、完全に時機を逸して、手遅れになってしまうのです。
 「千三つ」という言葉がありますが、新規事業についていえば、これを興し成功することは、千にひとつか万にひとつのことであって、成就すれば拍手喝采という世界です。このことに怖れをなして逃げるのか、あるいは勇猛果敢にアタックするのか、人間はどちらかのタイプに分けられるのです
 私は、2008年11月に左耳が突発性難聴となり、まったく快方に向かわず、さらに2010年5月には右耳が聴覚過敏症等になるという異常な事態にみまわれました。
 一時は仕事が全くできないことを悔やみましたが、あきらめずにさまざまな治療を試みたところ、発症から2年後の2010年末から飲み始めた「貴水」という水の効果もあって、症状が、わずかながら良くなってきました。高齢ですから、あと何年かけても完全にもとの状態に戻ることはないと思いますが、ベートーベンにならないように、仕事をしながら気長に治療を続けたいと思います。
 私の主な仕事としては、事務所の後継問題を念頭においたうえ、諸事業に取り組むことになります。前述の森林保全育成事業への助言・支援のほかに、ここでいくつかをご紹介します。

1 「貴水」について

 「貴水」とは、NPO法人「水素発生技術による環境改善学会」理事長 木本健治先生が、量子力学の理論に基づいて、研究・開発された水です。私は、飲み始めて数日で、この研究は人類に革新的幸福をもたらし、現代の産業革命を促すものと直感し、木本先生の「ノーベル平和賞」受賞をめざす活動にとりかかろうと準備をしております。
 現に、木本健治先生らのご研究によれば「貴水」は、「健康・保健・病気治療の分野」「環境問題の分野」「農業の分野」「畜産・養殖の分野」「住環境の分野」「燃料・エネルギー関係の分野」等々で効用があります。
 なお、昨年ノーベル化学賞を受賞された根岸英一氏は、著書『夢を持ち続けよう!』のあとがきで、ノーベル賞(全体)を頂く確率は「約1000万人に1人」という計算式を披露されています。この例にならうと(詳細は省略しますが)平和賞を頂く確率は、「約1億人(団体も含む)に1人(団体)」程度でしょう。木本先生が、佐藤栄作元首相に続いて日本人で2人目の平和賞受賞者になられる日を、私は夢見ております。
 「水」が生命体の根源であることは常識ですが、その「水」の重要性に着目して医療活動・製薬活動等を行い、人間の健康をめざすことこそが、これからの現代医学にとって何よりも重要な課題でしょう。このことは、誰もが自然に理解できることです。それにもかかわらず、「水」の意義を無視した医療活動や製薬活動が行われていることが残念でなりません。その意味で、「水」に関心を持たない医療従事者・製薬従事者には、改めて、勉強していただきたいと思います。
 私が尊敬する日本を代表する心療内科の名医は、木本先生から直接お話を聞かれ、また、ご自分でも試飲された結果、「貴水」の効用を直感されています。そして、「貴水」には、人類の直面しているあらゆる問題解決の糸口が絡んでいるのではないかとさえご指摘くださっています。先生の素晴らしいご判断力に敬服します。そして、単に医療・製薬の分野だけではなく、「水」に関係するすべての産業・製品が「貴水」に着目すべきでありましょう。たとえば、すでに研究が進められているコンクリート製造事業・建設事業等々が挙げられますが、ほかに、冒頭で紹介した「森林保全育成事業」においても、酸性雨による木枯れ対策・酸性土壌の回復・害虫対策として効果が期待できるといいます。さらに付加すれば、「貴水」は、地震によって引き起こされた津波で塩害にさらされた農地を、復元する可能性があるといいます。これは2008年にノーベル物理学賞に輝いた南部陽一郎先生の「ヒモ理論」(string theory)で解明されるであろうと、八戸工業大学名誉教授杉田修一先生がおっしゃっています。これらにとどまらず、「水」に関わりをもつあらゆる産業・製品が、「貴水」による根本的な変革を遂げなければならないと思います。
 そのうえで、ノーベル平和賞を目指すためには、まずは研究者を募ることが必要です。
 「貴水」についてご関心を持たれ、大がかりに研究してくださる方がいらっしゃれば、是非、杉田修一先生宛てにお申し出ください(杉田修一先生メールアドレスs_sugita★eito-eng.co.jp ★を@に変えて送信ください)。ご連絡を受けて、木本先生等で審査をして、お願いすることもあろうかと存じます。
 さて、木本先生を囲む第1回「『貴水』打合せ会」は、この1月16日に8名で行い、第2回会合は2月27日に25名で行い、4月10日には幹事会を行いました。そして、第3回会合を5月22日に開催し(予定)、これが最後となる予定です。
 なお、第1回会合では、平成21年「知財功労賞」にて経済産業大臣表彰を受けられた弁護士・弁理士光石俊郎先生らが、木本先生から説明をお聞きし、第2回会合は、国士ともいうべき元通産官僚坂本吉弘様、さらに大手新聞の有力な編集委員にもご参加いただき、より本格的なものとなりました。
 この企画・事業は、木本先生の発明が日本産業の発展、ひいては雇用の場の創出につながり、日本に豊かさをもたらすことをバックアップするものです。万が一そうなれば、ノーベル平和賞はともかくとして、皆さんで木本先生を讃えたいと思っています。

2 「キャリア権」の法制化・立法化を期することについて

 「キャリア権」については、2008年4月、小生が主催者として「キャリア権研究会」を立ち上げて、議論を熟成させようといたしましたが、私は前述どおりの耳の故障のため、途中で会合の出席を辞退せざるを得なくなったという経緯がありました。
 その間も、研究会は、諏訪康雄先生(研究会座長・法政大学大学院教授・中央労働委員会会長代理)、大内伸哉先生(神戸大学大学院教授)という実績のある研究者の精力的なお取り組みや、委員各位の熱心なご尽力もあり、2010年5月に議論に一応の区切りをつけ、この3月23日に打ち上げ会を17名で行いました。
 今後、同研究会は、「委員」12名に加えて、新たに「普及委員」を募り、総勢50名程度による活動を通して、キャリア権基本法(仮)の立法化を促す土壌作りをしてまいりたいと思っております。そして、「報告書」を作成し、両3年程度で立法化の手続が始まることを期しています。「普及委員」への就任は自薦他薦を問わずお受けしますので、当事務所宮本までご連絡ください(当事務所FAX番号03-3230-2395)。同研究会の幹事太田正孝様(元ヘイコンサルティング副社長)等において、お願いするかどうか決めさせていただきます。ちなみに、次の会合は7月22日にする予定です。
 この「キャリア権」は、理論的には、使用者の人事権に対抗する労働者の権利ととらえられがちですが、経営者にとっても極めて重要かつ有益な概念です。企業も個人も厳しいグローバル競争にさらされ、敗残兵扱いされている日本においては、働く者の能力の向上を図ることによって労使ともに発展する道を探るしかありません。時代の変化を先取りする新しい権利「キャリア権」の法制化・立法化を図るべく、着実に推進したいと思います。

3 日本政府と北朝鮮との関係修復にむけて

 私は、訪問団を組み、団長として北朝鮮に2度行ったことがあります。
 1回目の訪問は、団員総勢29名で、小牧空港から北朝鮮の首都平壌への直行便を利用して、1997年のゴールデンウィークに参りました。そして2回目の訪問は、テポドン騒動直後の2006年8月のことでした(申込者は30名でしたが、この騒動で10名となりました)。当時、日本外務省からは「渡航自粛要請」が出ていましたが、私ども訪問団は、あえて成田空港から中国・瀋陽経由にて、北朝鮮・平壌等に参りました。
 こうした次第で、私は、日本の朝鮮総連の仕事にいささか関わりを持つようになりました。私は経営者側の弁護士で、もちろん共産党員ではございませんが、朝鮮総連のお仕事をお手伝いしています。
 日本と北朝鮮との関係修復を図ることは、日本の戦後処理の最後の、言い換えれば最大の困難事でありますが、これにも取り組みたいと思っています。3回目の訪朝団の組織化を今後1年間で具体化し、できれば来年の秋に実現したいと思います。3回目の訪問は、参加される方々それぞれの価値観と確固たる使命感のもと、日本人たる誇りを忘れず、しかも奢らず、双方にとって一番よいかたちで日朝友好を実現するにはどうすればよいかを考えていただく機会になればというのが、私の率直な願いです。
 さまざまなお立場から、日朝の関係修復にご尽力いただける方がいらっしゃれば、当方にお申し出ください。私が団員を決定させていただきます。

4 インド再訪について

 私は、訪問団を組んで2005年2月に、初めてインド北部のデリー等にまいりましたが、それは、「インドは米国や中国に代わって、いずれ世界制覇をするであろう、インドは将来的には世界で最も豊かな国になるであろう」という認識をもってのことでした。
 私たちの次の世代には、トヨタ自動車も中国の企業に買収され、挙げ句はインドの企業に買収されることもあろうとも予測しています。もちろん、新日本製鐵等もまた、同じ運命をたどる懸念があります。それゆえに進んで、日本企業がそして日本人が、インドに拠点を置くことは極めて重要なことなのです。
 これらを念頭において、2回目の訪問団を、今回はデリー等北部にももちろん参りますが、西部のインド最大の都市ムンバイ、南部のバンガロール等への訪問を中心として、本年11月19日~27日の旅程で実現する予定です。経済界の皆様はじめ、インドに大いなるご関心をもたれる方は、この訪問団に参加していただければうれしい限りです。

 これらの事業を、事務所の後継体制の確立の一端として、すなわち事務所の活躍の場を広げるために、私の今年度以降のテーマとして、取り組み始めております。
 すなわち、①究極的には「ノーベル平和賞」を目指す活動の旗振り役として、②また、「キャリア権」の立法化を図り日本人の働き方の有り様を根本的に改めるために、③そして、戦後処理の最後そして最大の難事である北朝鮮問題の解決に側面から寄与させていただき、④最後に、日本企業のインドへの立ち遅れた進出について意識改革の一助として第2回目の「インド社会経済視察団」を派遣したいという気持ちを、ひとつずつ実現させていきたいと思っております。
 そして、こうしたささやかな市井の活動が、衰退著しい日本の国や社会を些かでも浮揚させ、日本の若人に希望を与えることに結果としてつながればとの、ひそかな願いもあります。

 ※ 私はこの4月1日から、「無用の用~高井伸夫の交友万華鏡」と題するブログを始めました。当事務所のホームページ上のバナーからご覧ください。http://www.law-pro.jp/weblog/
 また、『月刊公論』5月号より私の連載「トップの条件」が始まりましたので、併せてご一読ください。

【エッセイ】

・「利益を最大目的化しない経営の挑戦」
・「絶対零度」
・「ビジネスのやり方を大きく変えるソーシャルメディアとの向き合い方」

【北京だより(25)】・「中国人学生の就職活動」

【上海だより(27)】・「上海での22年を振り返り)

【事務所行事報告】

・高井伸夫ブログ開設のご報告

 この度4月1日(金)付で、当事務所の会長弁護士の髙井伸夫が「無用の用~高井伸夫の交友万華鏡」と題するブログを開設いたしました。
 このブログは、髙井の好きな言葉である「無用の用」をテーマとし、「専門家こそ専門以外のことに目を向けることが必要である」ということをお伝えしていく所存でございます。
 髙井が日頃思い・感じ・考えていることや、ご縁をいただいた素敵な方々から伺った興味深いお話、その人との関わりなどを掲載して参ります。当事務所のホームページhttp://www.law-pro.jp/から閲覧できますので、ぜひご覧になって下さい。

・第五回人事・労務実務セミナーのご報告

 第5回人事・労務 実務セミナーが平成23年1月27日(木)、アルカディア市ヶ谷にて開催されました。第5回は「退職した元社員とのトラブル例」という演題で所長弁護士の岡芹健夫が講演させていただきました。おかげ様でセミナー終了後、「事例ベースのセミナーで大変わかりやすかった」等のお声をいただきました。また、今回も多数のお申し込みをいただきまして、誠にありがとうございました。また、多くのお客様にはお断りのご連絡をせざるを得なかったこと、改めてお詫び申し上げます。今後も様々なテーマでお話しさせて頂く予定でございます。今後とも何卒宜しくお願いいたします。

 ・上海代表処活動報告

 本年3月9日(水)上海国際機場賓館において上海代表処主催で勉強会を開催し、当代表処首席代表弁護士が、「中国は人治の国?貴方の会社のコンプライアンスは本当に大丈夫?知らぬ間に陥る不正のトライアングル」と題して講演を行い、中国におけるコンプライアンスの難しさについて、不正発生の原因に遡って解説いたしました。
 また、実例を挙げて、法令違反が組織、取締役、個人に及ぼす影響等も紹介しました。
 近年、中国で法令違反を理由に処罰を受ける企業が増え、中国におけるコンプライアンスに対する関心も高まっており、参加者の方々にも熱心にお聞き頂きました。
 勉強会の後には、懇親会を行い、美味しい料理を味わいながら、参加者の皆様と歓談させていただきました。おかげ様で、盛況裡に終えることができました。

 ・北京代表処活動報告

 本年2月9日(水)、北京代表処非常勤顧問である北京徳恆律師事務所の王建寧律師ご夫妻が東京事務所を訪問されました。 中国は丁度「春節」休暇(今年は2月3日が元旦でした)にあたり、髙井伸夫会長がご夫妻をお招きし、東京テレビタワーの夜景を見ながらの夕食会を開催されました。岡芹健夫所長を始め関係者8名が参加し、久方振りの東京訪問であるご夫妻にとっては、大変和やかで楽しい機会であったと、北京に帰着後大変喜んでおられました。
 その際、2010年、中国がGDPで日本を抜き世界第2位になったことが話題になりましたが、王建寧先生は、世界第2位といっても中国は人口13億人強であり(国家統計局によれば、昨年の人口は13億4100万人、2009年比600万人増とのこと)、日本に追い付くのはまだまだ先ですよ、と仰っていたのが印象的であった、と東京事務所の参加者からの感想がありました。
 中国人にとって、一年間で最も賑やかな「春節」の熱気も終わり、また、上海代表処と協働で新たな気持ちで新規案件に積極的に取り組んでいきたいと思っています。

経営法務情報「Management Law Letter」は、顧問会社及び弊所のお客様に無料にて配布しております。
ご質問等ございましたら、下記までご連絡下さいますようお願い申し上げます。

問合わせ先担当:齊木(さいき)
tel 03-3230-2331