(Part1)からの続き・・

3.ハラスメント防止対応は、同じでよいのか(セクハラとパワハラを例に挙げて)

  セクハラであれ、パワハラであれ、なぜ企業に措置義務が課されているのかといえば、職場のセクハラ・パワハラを防止するためであることは明らかです。

  この点、第17回のコラムでも述べたように、セクハラ防止指針の内容とパワハラ防止指針の内容自体にさほどの差異はありません。

  それでは、セクハラ防止もパワハラ防止も、当該ハラスメントを防止するために同じような措置を講じれば足りるのでしょうか。

  それとも、それぞれのハラスメントの特性に応じて対応を変えた方がよい部分もあるのでしょうか。

 

4.セクハラ防止とパワハラ防止で同じ対応をしていたらどうなるか

  若干極端な事例にはなりますが、ある企業において、セクハラ防止、パワハラ防止のあめの措置として、以下の対応をしました。

  その結果、当該企業の職場においてどのような現象が生じると考えられるでしょうか。

【セクハラ防止について】
労働者に対して、セクハラに該当する言動はもちろんのこと、セクハラに該当するか微妙な言動であっても、職場においてはそのような言動の一切を行うことを禁止し、違反者に対しては厳重な処分行うこととした。
【パワハラ防止について】
労働者(特に管理職)に対して、パワハラに該当する言動はもちろんのこと、パワハラに該当するか微妙な言動であったとしても、職場においてはそのような言動を行うことを一切禁止し、違反者には厳重な処分を行うこととした。

 

  皆さん、上記職場においてどのような現象が起きると考えますか?

  当職なりの回答については、次回、Part3で解説していきます。

以上

                             文責:弁護士 帯刀康一

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