メンタルヘルスが不調なため、出勤と欠勤を数日おきに繰り返す社員に対し、休職を命じる方法はないでしょうか。

メンタルヘルスの不調は、期間・日によって調子の波があるのが通常なので、出勤と休暇を断続的に繰り返す従業員がでやすい傷病です。

しかし、わが国の会社の就業規則は、メンタルヘルス問題が社会的問題になる前に作成されたものが少なくなく、例えば、休職の要件が「引き続いて3ヶ月欠勤したとき」などと、一定期間継続した欠勤となって規定が散見されます。休職制度は会社の制定した制度であり、就業規則により内容が定まるので、上記のような規定では、設問のような場合、休職を命じるのは法的には困難となります。

そこで、会社としては、基本的には、就業規則を改定し、休職要件をより柔軟化・現代化する必要があります(例えば、休職要件を「★★日中合計☆☆日就業しなかったとき」とか、「引き続いて3ヶ月欠勤したとき。但し、欠勤より☆☆日以上出勤しなかった場合は、前後を通算して算定する。」といった規定が考えられます。)。

以上