採用選考とメンタルヘルス~企業が採用時において応募者に対し精神疾患の既往症があるか否かを聴取することは可能か

近時、メンタルヘルスの問題は、企業の人事・労務にとって最大の問題となっておりますが、企業としては、採用してから精神疾患が発症した場合ならばともかく、もともと既往症がある者を採用することだけは避けたい、と思うのが偽らざるところと思われます。

そこで、企業が採用時において、応募者に対し、精神疾患の既往症があるか否かを聴取することが可能でしょうか。

結論からすれば、正社員のように長期勤続が想定され、広汎な業務をこなすことそれによるキャリアアップが期待されている社員の場合は、精神疾患がある社員が入社すると企業及び職場への影響は少なくありません。そこで、上述のような既往症の聴取は許されるものと思料します。この点、応募者のプライバシーに触れる聴取であるとして否定的に解する見解もあろうかと思われますが、飽くまで、応募者に対する任意の聴取であれば、応募者の意向を踏まえてのものですので、問題は無いと思われます。但し、それを超えて、どのような方法がとれるのか、更には、聴取内容に虚偽があった場合、どのようは法的問題があるのか(解雇の可否等)については、別途の問題であり、それらは次回以降のコラムで健闘する事と致します。

以上