「仕事」の最近のブログ記事

仕事(その10)

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2012年6月7日(木)朝7:06
東京都千代田区北の丸公園にてヒペリカムの花を撮影
花言葉「きらめき」「悲しみはつづかない」

 

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

【経営者感覚】

 

事業規模の程度の差異はあっても、経営者は、利益を上げること、雇用を守ること、税金を払うこと…等々を常に意識しながら仕事をしています。あなたが、仕事において成長したいと思っているのならば、経営者的な意識を持とうと努力して仕事に臨むことが必要です。これは、あなたが、まだ下積みの非管理職のビジネスパーソンであればあるほど、これからの成長に不可欠なポイントとなるでしょう。

 

経営者の目で仕事を見るようになると、どのような業務に対しても、取り組み方・姿勢を大きく変えることができます。雇われ根性で仕事をしているうちは、実力はつきませんし、自分の成長にも繋がりません。

 

成長とは、自分自身の成長はもちろん、周囲の関係者の成長をも促し、向上心をもたせ、それぞれの自己実現への欲求に満足感を与えることであると思います。経営者感覚をもって仕事に取り組み、自分自身と、自分の所属する組織・企業の成長に寄与できるように意識する姿勢が、いまの時代の激しい競争を勝ち抜くために必要不可欠です。そして、組織への貢献度・寄与度は、その人に対する評価の欠かせない要素の一つですから、経営者感覚をもって仕事に取り組むことは、あなたのキャリアアップに大いに繋がるでしょう。

 

経営者的な意識で仕事をとらえるための具体的な方途の一例として、「ヒト・モノ・カネ・信用・情報・組織」という項目を常に念頭に置いて、順次検討を加えることが挙げられます。さらに、これらの項目に「財源」「規定類」「法制度」等の横軸をも重ねると、ヌケやモレがなく思考を整理整頓できるばかりか、より精緻で質の高い仕事を成し遂げることが可能になると思います。

 

仕事は、単に生活の糧を得るための手段ではありません。人間は、労働・仕事を通じて、はじめて人間たり得るといっても過言ではないと思います。若い読者の皆さんには、仕事のうえで苦しく悩ましいことも少なくないと思います。しかし、それを自己鍛錬の良い機会であると受け止め、仕事の困難さや納期厳守の重要性などを学んでください。そうして、それらを克服する喜びを体験することは何にも替えがたいものになるでしょう。仕事を通じて、成長し、能力を磨き、優れた人材となり、これからの日本社会を牽引していくという強い意志をもって、仕事に取り組んでいただきたいと切に願います。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

<4月13日から、「仕事」をテーマに連載をしてまいりましたが、今回の「その10」をもって一旦終了いたします。来週は、当事務所報「Management Law Letter 2009新緑号」(2009年4月発行)の巻頭言に私が発表した『存続こそ企業の社会的責任』を2回にわたってご紹介する予定です。>

 

 

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仕事(その9)

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2012年6月2日(土)朝7:37
東京都港区赤坂 檜町公園にて紫陽花を撮影
花言葉:「移り気」

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

【得意分野】

 

一流と呼ばれる人たちは、その人が一番得意なことを仕事にしています。絶対に自信があること、絶対に他人より秀でていると確信できる分野で勝負をし、優れた結果を出しています。たとえば、一流のサッカー選手ならば、すべてのスポーツに秀でているわけではなく、サッカーという一つの分野に打ち込み、突出した活躍をみせているのです。

 

ソフト化の時代は、頭を使える人、つまり知識・情報を駆使し、智恵を使える人が高く評価されます。だからこそ、自らを見極め、天分を知ることに注力することが、将来の評価に繋がります。P.F.ドラッカーも述べていることではありますが、自らの強み、仕事の仕方、価値観を知ることが、卓越した仕事を行えるようになる鍵となるのです。

 

若い読者のなかには、自分の得意分野、強みが何であるかがわからない人もいるかもしれません。それならば、いま携わっている仕事を得意分野にしてしまうのが一番手っ取り早い方法でしょう。そのために、がむしゃらに仕事に取り組む努力をしてください。いま、一流と呼ばれるスポーツ選手も、生まれたときからそのスポーツに秀でていたわけではありません。スポーツ選手に限らず、一流と呼ばれる人たちは、目標を定め、ひたすらに努力を重ねた時期を経たことで、自分の得意分野を確立したのです。

 

以前、分子生物学者の福岡伸一氏が「10000時間」という興味深いテーマについて、ラジオ番組で語っているのを私は偶然聴いたことがあります。同じ内容は、2008年8月21日付 日本経済新聞(夕刊)1面「あすへの話題」でも書かれていましたので、読まれた方も多いと思います(文末に転記しました)。

 

ある調査によれば(福岡氏の文章には出典は紹介されていませんが、インターネットで調べてみたところ、もともとは米国での調査のようです)、ひとつのことに10000時間集中して努力を継続した者が、プロフェッショナルとしての秀でた成果を出しているというのです。DNA研究者としての福岡氏が、天賦の才能よりも長期にわたるたゆまぬ努力こそがプロフェッショナルを作る基本であると指摘していることに、私たちは大いに勇気づけられましょう。

 

読者のなかには、仕事において、言われたことを漫然とただこなしている姿勢でいる人もいるでしょう。上司から指示をされなかったからと、受身の姿勢を改めず、無駄な時間の過ごし方をしてしまっている人もいるかもしれません。もし、あなたに、これらに思い当たるふしがあるならば、これからは、一流人に一歩でも近づくために、「自分はこの分野で一流レベルになる」という確固たる目標を定め、理想と気概をもって仕事に取り組み、それに近づくまでにひたすらに努力することが肝要です。そして自分の仕事を得意分野にできたならば、携わっていてより楽しく、より意欲的に取り組むことができるでしょうし、それゆえ成果も上がり易くなります。

 

取り組み始めの頃は、しばらくは努力が報われないこともあるかもしれません。しかし、時間がかかっても、評価は後から必然的についてくるものですから、途中で投げ出さない姿勢がなによりも大切です。まさに「継続は力なり」なのです。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

 

(ご参考)
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 『10000時間』  分子生物学者 福岡伸一氏
2008年8月21日  日本経済新聞(夕刊)「あすへの話題」より転記

 

こんな調査がある。スポーツ、芸術、技能、どのような分野でもよい。圧倒的な力量を誇示するプロフェッショナルというものが存在する世界がある。そんじょそこらのアマチュアなど全くよせつけないプロフェッショナルたち。そのような人たちがいかにして形成されたのか。それを調査したものである。

 

世界的コンクールで優勝するピアニスト、囲碁や将棋の名人たち、トップアスリート。彼ら彼女らについて、ふつう私たちは半ばため息をつきつつ、次のように感じている。あのような人たちは天賦の才能の持ち主なのだ。われわれ凡人とはそもそもの出来が全く異なるのだと。

 

ところがプロフェッショナルたちの多くは皆、ある特殊な時間を共有しているのである。10000時間。いずれの世界でも彼ら彼女らは、幼少時を起点として少なくとも10000時間、例外なくそのことだけに集中し専心したゆまぬ努力をしているのだ。10000時間といえば、一日3時間練習をしたりレッスンを受けるとして、一年に10000時間、それを10年にわたってやすまず継続するということである。その上に初めてプロフェッショナルが成り立つ。

 

DNAの中には、ピアニストの遺伝子も将棋の遺伝子も存在してはいない。DNAには、人を活かすための仕組みが書かれてはいるが、いかに活かすかについては一切記載はない。プロの子弟はしばしば同じ道を進むことが多く、それは一見、遺伝のように見える。けれどもおそらくそうではない。親はDNAではなく環境を与えているのだ。やはり氏より育ち。DNA研究者の偽らざる感慨である。

 

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仕事(その8)

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2012年5月29日(火)朝7:23
東京都千代田区北の丸公園にて「シモツケ(下野)」を撮影
花言葉:「無駄」「無益」「いつかわかる真価」

 

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

さて、「選択」と「集中」は、仕事を効率的に進めていくうえで欠かせない要素です。仕事を遂行するにあたり、よりよい選択を行い、集中力を発揮することができれば、スピード、質、どちらの側面においても優れた結果を出すことができます。

 

【選択】

 

私たちの人生は、「絶えざる選択の積み重ね」によって成り立っています。これは、仕事のうえにおいても同じでしょう。よりよい選択をしつづけた人が、ほかの人よりも優れた仕事をする人なのです。よりよい選択を行うこととは、一歩先の事態を見越し、状況の変化を見極め、決断し、それに対応することであると思います。

 

およそ考えにくいことですが、たとえば、プロ野球で、外野手がフェンス際の微妙なところに打ちあがったボールを、「スタンド入りしてしまう」と見切って一歩も動かなかったとしたら、観客からヤジが飛び、その外野手の評価は下がってしまうでしょう。ビジネスのシーンでも、たとえ、今やらずに明日でも来週でも、さほど結果は変わらない仕事だと見切ってしまい、「今やらない」という選択をしてしまった場合、ごく短期間のうちに状況が一変してしまうことも珍しくありません。「あのときにすぐ処理しておけばよかった…」と後悔しても取り返しはつかないのです。

 

仕事で行き詰ったとき、いまのあなたの状況は、よくも悪くも、あなた自身の選択の結果であるということを思い返してみてください。選択と決断の仕方で、状況は180度変わってくるということを、まずは念頭に置く必要があります。そして、正しい選択をする、よりよい選択をするためのひとつの重要な判断基準は、「尽くすべきは尽くす」という精神によるものであるということを忘れてはなりません。判断の前段階としての的確な情報収集力と、情報を取捨選択して優先順位をつける能力を磨くために、不断の勉強を心がけることが大切です。

 

【集中】

せっかく正しい選択をしても、「集中」してその仕事に取り組まなければ、よい結果を出すことはできません。正しい選択をしたはずなのに結果がともなわない場合、それは、集中して取り組む姿勢が十分でないことに起因する場合も少なくないでしょう。

 

たとえば、火事場の馬鹿力、という言葉があります。私たちの脳は、筋肉を動かしたり、行動を起こしたりするとき、普段は70%~80%程度の力しか出さないよう、コントロールしているのだそうです。しかし、火事場のような、危機的状態におかれると、脳のコントロール機能が外れ、100%の力を発揮できるのだそうです。

 

これは仕事のうえでもあてはまることではないでしょうか。高いモチベーションをもって集中力を発揮しているときは、そうでないときに比べて、ひらめきや発想が生まれやすいものです。

 

いつの時代でも同様ですが、成果主義では特に、結果を可視化させないと評価の対象につながりにくいものです。しかも、グローバルな企業間競争が展開され、スピードが求められるなかでは、グローバル規模の競争に伍していけるほど質の高い仕事の内容を、より早く、誰にでもわかるかたちで提示することが必要となってくるのです。さらに近年は、日本企業でも新卒採用における外国人の比率を高める傾向にあり、人材間のグローバル競争が始まっています。これからより厳しくなる競争を勝ち抜いてゆくためにも、若い世代の読者は、「選択と集中」の意識を常に持ち続けて仕事に取り組んでもらいたいと思います。

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その7)

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2012年5月17日(木)朝7:12
東京都千代田区北の丸公園にて沈丁花を撮影
花言葉:「栄光」「不死」「不滅」

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

【朝型のライフスタイル】

 

職業、職種、あるいは立場などによって、仕事の態様はそれぞれですが、与えられた時間というのは、一日24時間と、皆、共通です。限られた時間をいかに効率的に使うかで、24時間は長くもなれば短くもなります。時間が短いと感じる人は、時間の使い方を見直すべきでしょう。

 

時間の使い方を改善するにあたり、一番手っ取り早く、かつ効果が高い方法は、朝型のライフスタイルに切り替えることでしょう。私は、昭和38年に弁護士となり、昭和48年には独立し、現在の高井・岡芹法律事務所の前身である高井伸夫法律事務所を開設しました。これまでの弁護士生活において、私は朝型のライフスタイルを旨としてまいりました。会長職につくまでは、午前6時半ごろから仕事を始め、午前10時までにはその要所をほぼ終わらせることを常に心がけておりました。朝型のライフスタイルを徹底していた理由は、朝、ほかの人よりも1時間でも2時間でも早く起きて仕事にとりかかることで、仕事のスピードにおいて、歴然と差をつけることができるからです。

 

朝型のライフスタイルがもたらしてくれることは、仕事のスピードだけではありません。朝は、疲れもなく、不思議なくらい頭脳がさえています。そうした状態であれば、集中して能率よく仕事をこなせますから、仕事の質の向上にもつながります。日の出とともに活動を始め、夜には眠りにつくというサイクルは、生命体としての人間にとっても自然なことなのではないでしょうか。

 

また、朝9時以降の勤務時間中というのは、来客があったり、電話が鳴ったり、突発的な仕事が舞い込んだりと、一つのことに集中して仕事を進めることは難しいものです。しかし、朝早く起きて、たとえば朝7時に出社すれば、静かな環境の中で仕事をすることができ、今日これからの一日の準備をしっかりと整えたうえで、午前10時までに大きな仕事を終わらせてしまうことができます。朝のうちに集中力を伴う大きな仕事を終わらせておくことで、朝の時間帯以降の、接客などの対人関係を要する仕事に励むことに集中できますから、それらの仕事の質をも高めることもできるでしょう。

 

夏の節電対策という大義名分ではありますが、流通大手のイオンが、6月1日から約3カ月間にわたり、順次、全国で最大約1400店の開店時間を、午前7時(通常は午前9時)にするという報道がありました(2012年5月17日付日本経済新聞等)。これも、朝型人間の拡がりを感じさせるひとつの事象だと思います。

 

朝の時間を繰り上げ、たとえば一日2時間、人よりも長く使えるとしたら、それは、競争社会のいまを生きるビジネスパーソンの大きな武器となります。新しい能力やスキルを身につけるには時間がかかりますが、早起きすることは誰でもできます。誰でもできることで、これほど人と差をつけられることはめったにありません。夜型人間を自認する若い人でも、早朝のすがすがしい静かな時間帯の素晴らしさを体験すれば、考え方が変わるかもしれません、朝型のライフスタイルを、皆さんも実践されてみてはいかがでしょうか。

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その6)

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2012年5月9日(水)朝7:16 東京都千代田区北の丸公園にて
さつき(さつきつつじ)を撮影
花言葉「節制」

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【タイムリミットの効用】

 

仕事には、必ずタイムリミット(期限)があります。受注した商品を納期に間に合わせなければならなかったり、○月○日の会議までに資料を準備しなければならなかったりなど、仕事を遂行するにあたっては、常にタイムリミットを意識するのは当然のことですし、多くの人はそれに追われながら仕事をしているはずです。

 

人は、タイムリミットがあるから仕事をするといっても過言ではありません。なぜなら、具体的な日時が設定されていることによって、自ずと日々の行動のスケジューリングがおこなわれ、自分が今為すべき仕事の輪郭と内容が明確になり、行動を起こすエネルギーが湧いてくるからです。気持ちの上では「仕方なく…」ということもあるかもしれませんが、それでもやる気になるという効果は大きいでしょう。際立って仕事ができる人は、タイムリミットがもたらすこのような効果を知っていますから、どのような仕事においても、最終的な納期から逆算して自分でタイムリミットをうまく設定し、仕事のスピードと質の両面を確保する下準備をしているのです(4月27日付記事でも、タイムリミットについてお話しいたしましたので、あわせてご覧ください。)。

 

 

【タイムリミットの設定のコツ】

自分の判断も入れてタイムリミットを設定できる場合には、あまり無理をすべきではありません。なぜなら、状況によっては業務がタイトになり過ぎて、必要な時間をかけることができず、仕事の質に影響を及ぼすことがあるからです。反対に、過度にゆるやかな設定をすると、「まだ時間があるから」と余裕をもってしまい、なかなか仕事に着手しない性格の人もいるでしょう。タイムリミットの設定は、簡単なようで、意外と塩梅が難しいものです。「段取り八分」という言葉があるように、自らの傾向や日頃の業務の流れを把握して、自分なりの適切なスケジューリングの方法を確立することは、仕事の成果に直結する重要事項なのです。

 

タイムリミットを万が一守れないことによるリスクも、見込んでおく必要があります。そのためには、期限の徒過により仕事自体が台無しになってしまうような設定(あまりにもギリギリのラインでの設定)はしないことが一番大切でしょう。予想外の出来事にも対応でき、絶対に守ることのできる、余裕をもったタイムリミットの設定が、質の高い仕事を成し遂げるためには求められます。また、チームで仕事を組む場合などは、言うまでもなく、関係者全員の状況にも十分配慮することが必要です。

 

タイムリミットを遵守し、少しでも早く仕上げるという態度を持ち続け、為すべき業務に優先順位をつけながらこなしていくことも大切です。多くの人は、タイムリミットを恨めしく思いながら仕事に追われていると思います。しかし、少しだけ見方を変えて、タイムリミットを一つの挑戦のテーマとして、どのようなスケジューリングで業務を遂行すれば、より早く、より充実した成果をあげられるかという発想に立てば、タイムリミットを追う姿勢へと変わることができます。このような態度で仕事に望むことが、より自分の成長へと繋がるでしょう。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その5)

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(2012年5月5日(土) 朝7:45 東京都文京区 根津神社にて撮影)

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【受身の姿勢を改める】

 

若い皆さんは、「鬼十則」をご存じないかもしれません。

これは、日本を代表する広告代理店 電通の基礎を築き、「広告の鬼」とも呼ばれた4代目社長吉田秀雄氏(1903年~1963年)が社長就任4年目の1951年におこなった訓示を、翌年、「電通鬼十則」として社員に示したものをさしています(電通ホームページ参照)。そのなかに、「仕事とは先手先手と働きかけていくことで、受身でやるものではない」という言葉があります。半世紀以上も経た今の時代に生きるビジネスパーソンこそ、この言葉を肝に銘じる必要があると思います。

 

なぜなら、いまの時代は、企業のグローバル化が進んだ競争社会だからです。日本は「和を以て貴しとなす」の精神・横並びの意識が根付いている国ですが、諸外国は違います。彼らが考えていることは「和」よりも「先手必勝」なのです。こういった考えをもつ相手と競争し、勝ち残っていくためには、「先んじる」ということを常に意識して仕事をしなければなりません。

 

また、農業や工業が産業の中心の時代であったころから、商業・サービスの時代を経て、いまはソフト化時代であるといわれています。ソフト化時代においては、頭を使える人、つまり知識・情報を駆使し、智恵を使える人が高く評価されます。つまり、自分で考えなければ仕事を獲得することができない時代であるのです。いつまでも指示を待っている人、受身な人は、たとえ能力があっても、求められる人材たり得ないということです。

 

私は、「尽くすべきは尽くす」という言葉を、弁護士として仕事をするにあたってモットーとしてまいりました。ありとあらゆる努力をして、最善の問題解決を図る、という意味です。仕事をしていると、場合によっては「この仕事は、もしかしたら努力をしても水泡に帰すかもしれないな」という憶測が生じることもあり、そうなると「無駄」「無意味」と決めつけ、アクションをとらなくなってしまう人もいるでしょう。

しかし、あらゆる努力を惜しまぬ姿勢(受身の姿勢の正反対ともいえるでしょう)、そして努力することをあきらめない気概によって、事態が予想外に好転し、然るべき成果を得られることもあるのです。

 

いまの時代で、一流になりたいのならば、受身の姿勢をあらためて、つねに前倒しでスケジュールを実行し、努力を惜しまず、貪欲に仕事を追い求める精神が必要です。

 

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その4)

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(2012年4月30日(月)朝7:19 東京都目黒区中目黒公園にて撮影)

 

 

  4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【いま・すぐ・ただちに】

世の中が目まぐるしく変化し、しかもその変化のスピードが日増しに速くなっていくいまの時代において、仕事で「スピード化」を意識することは、なによりも大切なことです。そして実際に、多くの人が、常にスピードを求められる日頃の業務のなかで、仕事を先延ばしにしないための、自分なりの努力や工夫をしていることでしょう。

 

しかし、スピード化とは、先延ばしにしないだけでは不十分で、「即時対応」が大原則です。たとえば「急いで」と指示されたときに、「わかりました、明日やります」「来週やります」と答える人がいますが、これでは落第点でしょう。たとえ、今やらずに明日でも来週でも、さほど結果は変わらないと一見思える仕事であっても、情報も流行も刻々と変わる時代においては、ごく短期間のうちに状況が一変してしまうことも珍しくありません。「あのときにすぐ処理しておけばよかった…」と後悔しても取り返しはつきません。やるべき仕事をすぐしなければ、致命傷になりかねないのです。

 

一方で、「拙速は避けるべき」という考え方があります。しかし、私は、むしろ「孫子」に出典の求められる「拙速は巧遅にまさる」という言葉こそが、いまの時代のビジネスパーソンに必要な心構えであると思います。いくら時間をかけて巧みに仕事を遂行したとしても、それが遅くては、時機を逸したりしてよい結果に結びつかないからです。7~8割の完成度であっても、まずは仕上げて、一応の結論を出すべきです。これは決断力を要することでもあります。

 

「孫子」作戦篇には、「兵聞拙速。未賭巧之久也」(兵は拙速を聞く。未だ巧みの久しきを賭〔み〕ず)という有名な言葉があります。これは、「戦いは、たとえ拙劣でも速決が大事である。いかに戦争巧者でも、長引いて成功したためしはない」という意味です。:諸橋轍次『中国古典名言事典』(1972年)講談社 参照

 

即時対応という仕事のスタンスに対しては、「急いては事を仕損じる」という反論もありましょう。確かに、慎重になることも大切ですし、あせらないことも肝要ですが、これらが「いま、しないこと」の言い訳にはなりません。私のこれまでの経験からいって、「あせらず行こう」「じっくり考えてから」といったセリフは、90%以上が引き延ばしのための言い訳であると思います。

 

いま・すぐ・ただちに仕事を行えない人のなかには、仕事の優先順位がつけられなかったり、もっとよい方法があるのでは、と悩んでしまったりする人もいるでしょう。それは、自分のなかの判断基準がぶれてしまっているからではないでしょうか。

 

私は、選択肢を決める際に、ある基準をもとに判断・決断しています。それは、正邪・和戦・勝敗・損得です。正邪にこだわるか、平和的に解決するのか戦いで決するのか、勝ち負けにこだわるのか、損か得かで決めるのか、という基準です。この基準でも悩んでしまう人は、原点に戻ることで判断しましょう。原点とは、たとえば、企業であれば、「お客様の満足を第一に考える」といった経営理念として掲げているものです。

 

「迅速に構想し決断し実行に移す」-ここにこそ、いまの時代において、ビジネスパーソンの真価が問われる世界があるといってよいでしょう。

ダーウィンのものとされる言葉のように、強いものが生き残るのでも、智恵のあるものが勝つのでもなく、時代の変化に目覚め、それに鋭敏に対応できたものだけが生き残っていけるのだと思います。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その3)

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(2012年4月26日(木)朝7:12 東京都千代田区北の丸公園にて撮影
ヤマツツジ:花言葉「燃える想い」)

 

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【目標の効用】

 

仕事をしていて、「最近、つまらないな」と感じてしまうような経験は、みな誰でも持っていると思います。これは、目標が見えなくなったときに起こりがちです。楽しく、充実して生きていくためには、目標を持つことが必要です。

 

古代ギリシャの哲学者で、ギリシャ七賢人の一人とされるタレース(紀元前6世紀前半)が、「人生で一番楽しいことは何か」と尋ねられた際、「目標に向かって努力すること」と答えたという逸話があります。

 

目標がなければ、無意識のうちに人はだんだんいい加減になり、流されて生きていくことになってしまいますが、目標がある人生は、それに向かって努力し邁進することにより、素晴らしいアイディアが生まれたり、新しい情報や知識・トレンドを吸収する力も出てきたりします。目標とは、人が情熱を傾けることのできる対象であり、また、困難にぶつかったような時に乗りきる勇気を与えてくれるものであると思います。

 

 

 

【目標を達成するためには】

 

目標を立てても、途中で頓挫してしまう人は少なくありません。その理由は、目標が具体的な着地点を持ったものでないという可能性があります。目標は、単なる夢でも願望でもないのですから、目標の内容を具体的かつ明確にすることが必要です。

 

そのためには、タイムリミットを設けることがひとつの手立てでしょう。期限のない目標は淡い願望にすぎません。具体的な日時を設定することにより、自ずと日々の行動のスケジューリングもおこなわれますから、自分の為すべきことが明確になり、目標を達成しやすくなるのです。例えば、資格試験合格を目指している人のなかには、「いつか合格して会社をやめる」といった曖昧な目標を立てる人が多いと思います。しかし、私の知る限り、合格する人というのは「○年以内に合格する」という具体的な数字で目標を掲げています。

 

また、目標を紙に書き出すことも有効でしょう。自分の頭のなかにあることを具体的に紙に書くかどうかで、達成意欲に大きな差が出てくるからです。そして、目標は、分相応のものではなく、一生懸命に努力すれば手が届くほどの適度に大きめのものがよいということも付言しておきます。適度に大きい目標を設定すると、困難にぶつかったり低迷したりすることも多くなるとおもいますが、そのほうが、自分の成長に繋がるでしょう。

 

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その2)

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2012年4月18日(水)朝8:38 
東京都千代田区北の丸公園にて『ハナカイドウ(花海棠)』を撮影
花言葉:美人の眠り・灼熱の恋

 

 

 

先週4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

 

 

【雑用こそ成長できる仕事】

 

この4月から新社会人となった皆さんが、はじめて取り組む仕事は何でしょうか。多くの企業では、新社会人の皆さんの仕事は、コピーやファイリング、お茶くみ等、いわゆる「雑用」と呼ばれる地味な作業からスタートすることが多いかと思います。

 

さて、そのような仕事を与えられた時、「こんなことをするために就職したのではない」「やりたいことと違う」などと不満に思う人もいると思います。しかし、雑用をいかにこなすかで、評価もその後の成長の度合いも大きく変わってくるものです。

 

たとえば、「この新聞記事をコピーして下さい」と頼まれたとき、コピーだけした人の評価はプラスマイナス0です。しかし、コピーの濃淡を見やすく調節したり、拡大したり、出典と日付を書くなど、その他大勢とは一味違う存在になるための工夫は、知恵を絞ってみつけようと思えば、いくらでもあるのです。

 

雑用を、「つまらない仕事」ととらえるのではなく、自分に訪れた成長のチャンスだととらえて、誠心誠意とりくむことが大切です。言われたことを、ただそのまま100%やるだけでなく、質的に大きな差をつけるべく、プラスアルファの仕事をすることが大切です。実は、この心構えは、雑用に限らずすべての仕事に通じます。雑用をしっかりとこなしてきた経験は、いつか大きな仕事を任された時、大いに役に立つでしょう。

 

私も、まだ駆け出しの新人弁護士の頃、ある大学の学生紛争の弁護団の一員として、「青焼き」作業を担当したことがあります。青焼きとは、当時のコピーのことで、膨大な時間と手間がかかり、インクのアンモニア臭で目が痛くなるようなものでしたが、私は嬉々として勤しんでいた記憶があります。コピー係という末席であっても、世間の耳目を集めている大きな事件の弁護団に加わらせていただいたことが素直に嬉しかったからです。

 

私は、こういった経験を通じて、「仕事を任され、任す」ということがいかに大切であるかを学びました。振り返ってみれば、短くとも凝縮した下積み期間の経験が、今日の私の基礎を築いてくれたと感じています。

 

「つまらない仕事」「自分のためにならない仕事」等はひとつもありません。どんなに苦しくても、自分の長所・短所と真正面から向き合う契機となるからです。仕事が、自分の成長につながるかどうかは、その人の心構えにかかっているということを意識することが肝要です。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その1)

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(2012年4月8日(日)朝7:10 東京都千代田区清水谷公園にて撮影)

 

 

 

新年度に入り、皆さんは順調なスタートを切ったでしょうか。

日本では、4月を年度替わりとする企業が大多数ですから、新しい環境で、気持ちも新たに業務に取り組んでいる方が多いと思います。また、新社会人の皆さんは、無我夢中で日々の課題をこなしながら、仕事を遂行するにあたり、どのような意識をもてばよいか、いろいろと悩まれているのではないかと思います。

 

今回のブログ記事から、数回にわたって「仕事」をテーマにお話しさせていただきます。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【仕事で差をつけるには】

私は、半世紀にわたり、主に人事・労務問題を専門とする弁護士の立場から、多くの企業の成長をお手伝いしてまいりました。そのなかで、数多くのビジネスパーソンとお付き合いをさせていただいてきましたが、成功した人・評価が高い人は、その他大勢とは違い、思わずハッとするような際立った魅力がありました。

 

しかし、実は、成功した人・評価の高い人と、成功しなかった人・評価の低い人との差は紙一重です。そして、「紙一重の差」は、スキルや能力の差ではなく、心の持ちようという、はかりがたい差なのです。

 

成功した人・評価の高い人は、相手の期待値を上回る仕事をするという点で共通しています。人は、自分が期待した以上のことをしてもらったときに、満足を超えて感動するものです。仕事で人を感動させることができれば、その他大勢とは一味違う存在になるのです。

 

成果主義の考え方が一般的になっているいまの時代には、実績を上げることが評価につながります。加えて、今はヘッドワーク・ハートワークの価値が重んじられるソフト化社会でありますから(ヘッドワーク・ハートワークについては、3月2日付記事『縁(その4)』をご覧ください)、考え、思い、感じることや、心のありように価値がおかれる時代でもあります。つまり、数字で表すことのできる成果はもとより、数字では表現しにくいような実績も含む、より良質な成果をも提供することが求められるのです。

 

私は、仕事の結果に質的な差をつける心構えとして、下記に紹介する3つをあげていますが、それらはどれもすぐ実践できるものです。仕事は、本来、最後の10%弱が一番手を抜けないところですが、多くの人が、「だいたいできたからこれでよし」としてしまいがちです。しかし、成功した人・評価の高い人は、最後の10%弱をやりきり、さらに120%の完成度を目指すことで、磨かれ、成長していきます。つまり、誰もができて当然と思われるような些細な事柄をも、流さずにどれだけきちんとやったかどうかで、質的に大きな差が付くのであると思います。

 

<仕事の結果に質的な差をつける3つの心構え>

 

(1)計画と準備を綿密におこなう

いくらスキルが優れていても、行き当たりばったりで散漫に動き回っていては、よい結果は出せません。教育のあり方について、「統一ある刺激は数少なくとも、散漫な数多い刺激に勝る」という言葉があるそうです。この箴言は、何ごとにも当てはまるのではないでしょうか。要するに、何かを成し遂げようとしたら、ひとつの方向性のもとに綿密な計画をたて、統一的・集中的に行動することが、良好な結果を生み出すのです。散漫でバラバラな行為では、結果につながりません。準備に余念のない人は、たとえ実力で少々劣っていたとしても、結果として大きな差をつけることが可能になるのです。

 

(2)リラックスして仕事に取り組む

仕事の業績がなかなか上がらないときは、誰もがストレスを感じるものです。そして、そのストレスがますます仕事の進捗を阻害します。こうした悪循環に陥らないようにするためには、リラックスして仕事に取り組むことが何よりも大切です。上述の(1)計画と準備を綿密に行うことも、実はリラックスするための方途のひとつであるといってもいいでしょう。前もって準備をしておけば、慌てることはありませんし、なにより、落ち着いて慌てずに仕事をするということは、結果の良し悪しを左右するものです。

 

(3)集中力を発揮する

自分がどのような時に集中力を発揮できるかということを、よく研究して、集中力を発揮する条件を自分で把握しておくことが大切です。ほかのどの時間帯よりも早朝に集中して能率良く仕事をこなせることを実感したのであれば、躊躇せず自分の生活を朝型に変えるべきですし、また、軽い運動やストレッチで頭がクリアになり体調もよくなると気づいたのであれば、継続して実行すべきです。ほかにも、メモ作成や資料集めに工夫をこらしたり、デスクまわりの整理整頓によって、集中力が増すと感じることもあるでしょう。試行錯誤を経て、仕事に集中して打ち込める環境を自ら築くことは、自分自身の仕事のスタイルを確立するためのプロセスでもあるのです。

 

新しい部署や職場で、そして新社会人として、仕事にやりがいをもって取り組めるための心構えを、それぞれに是非実践してみてください。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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