時流を探る~高井伸夫の一問一答(第24回)警察官友の会 前事務局長 秦正行様、現事務局長 星範夫様

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  • 今、話題のテーマについて各界で活躍している方々と対談をする一問一答形式のブログの第24回目です。
  • 第24回目は、警察官友の会 前事務局長 秦正行様、現事務局長 星範夫様のお二人です。

 


 

■ ■ ■ ■ 時流を探る~高井伸夫の一問一答 (第24回)■ ■ ■ 
警察官友の会 
前事務局長 秦正行様
現事務局長 星範夫様
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[秦正行様プロフィールご紹介]

昭和15年1月生まれ。千葉県出身。

昭和34年11月警視庁警察官拝命。高輪警察署、深川警察署、第二機動隊等々勤務、警察学校初任科教授、丸の内警察署副署長、戸塚警察署長を歴任。平成11年3月警視庁を退職。平成19年4月、全国警察官友の会事務局次長、警察官友の会事務局長(東京担当)、平成23年4月東京都警察官友の会事務局長就任。平成29年6月同会を退職。

平成20年4月より、佐倉市少年野球連盟西志津クラブコーチとして活動。趣味は野球観戦と映画鑑賞。

 

[星範夫様プロフィールご紹介]

昭和26年7月生まれ。宮城県出身。

昭和45年3月、警視庁警察官拝命。牛込警察署、新宿警察署、麻布警察署、人事第一課等々勤務、王子警察署副署長、蔵前警察署長、荏原警察署長を歴任。平成23年9月警視庁を退職。平成29年5月東京都警察官友の会事務局長に就任。

特技 全日本剣道連盟7段、称号教士。趣味は園芸とゴルフ。

秦様星様高井

(写真は左から秦正行様、中央 星範夫様、右高井〔撮影:取材日2017年8月21日)

[今回のインタビュアーは以下の通りです]

  • 高井伸夫 
  • 中村六彌(弊所参与) 

取材日:2017年8月21日(月)於:日本工業倶楽部会館2階ラウンジ

 


 

高井

警察官友の会は、どういった経緯で発足したのですか。

 

秦様

昭和35年、第一次日米安全保障条約改定反対闘争がきっかけです。その前年に私は警視庁警察官になりましたが、いわゆる安保闘争、学生紛争が激しかったためたくさん採用されたうちの一人です。反安保闘争が激しくて、世の中が騒然として、警察官に負傷者が続出していました。このままでは日本の国が滅ぶ、何とかして治安を守る警察官を激励、慰問しなければならないとして、当時のNHK会長阿部真之助氏や、テレビドラマ「花子とアン」のヒロインである村岡花子先生が中心となって、世の有識者、文化人、市民らが昭和35年(1960年)7月30日に警察官友の会を作りました。

設立趣意書

 

(写真は、警察官友の会機関誌「国民と警察」(第1号1961年7月25日発行)より、設立趣意書と役員名簿〔当時〕を抜粋)

 

高井

警察官友の会に入会すると、具体的にどういった活動をするのですか。

 

秦様

主な活動内容は、(1)警察職員のところへ行き慰問激励をしたり(2)殉職警察職員の慰霊、遺族の方々へ肖像画を贈呈したり、慰霊祭へ出席する(3)警察官の表彰・記念品の贈呈これは、警視庁優良警察職員、地域活動等優秀警察職員の表彰と記念品を贈呈することで、士気の高揚に努めています。(4)警察学校の卒業式に友の会の役員が出席して、卒業生全員に記念品を贈り激励する。(5)警察武道の奨励、これは、警察では、柔道・剣道・逮捕術・合気道など各種大会がありますが、優勝者や優勝チームに記念品を、年間で柔道・剣道に精励した署員に武道奨励賞を贈呈しています。その他に(6)懇親会・研修会等の開催、新年会や支部懇親会、警察施設の見学や社会見学研修があります。また、警察官友の会主催の懇親会、懇談会に参加して、警察幹部の方と話したり、治安情勢などを直接お聞きすることができます。

 

 

高井

機関誌は、今も発行されているのですか。

 

秦様

1号が昭和36年7月に発刊されまして、1年に12回発行されていて、発行されない月は一度もありませんでした。創刊から57年経ちましたが、平成29年9月号で第675号になります。

 

高井

警察官友の会の会員は、現在どのくらいおられるのですか。

 

秦様

全国で約6万6000人くらいです。東京だけでは、約2700人です。

 

高井

2700人とは、少ないですね。

 

星様

なぜ少ないかと申しますと、入る方も退会される方も高齢者が多いのです。分かりやすく言えば、1年間で100人が入会しても、95人の方が退会されている。結論はプラス5名。退会の理由は、健康上の理由や連れ合いの介護などや、死亡退会などです。やはり、若い世代の方に入会していただかなければと思っております。それで、3年後の東京オリンピック・パラリンピックまでには3000名、つまり300名を増員していこうと目標を立てています。

 

高井

警察官友の会の会員の女性比率は増えていますか。減っていますか。

 

秦様

おかげ様で少しずつ増えております。東京都警察官友の会に女性部会がありまして、そこのリーダーの方は熱心に活動してくださっています。月丘夢路さんや、山本富士子さんも過去に会員でした。

 

星様

警察官友の会には、会長、副会長、常任理事がいて、常任理事は20名くらいいますが、西新井大師近くの清水屋のおかみさんである清水洋子さんも常任理事の一人です。女性会員を増やしていこうということで、今から3年前に役員10名の女性部会を作りました。任期3年でこの6月に任期満了になったので、新たに会議を設けたときに、「今の10人だけではとてもとても女性の活性化は図れません。もっと女性の幹部を増やして活性化していきましょう」という意見が出たので、松澤会長の了解を得て、6人女性部役員を増やしました。お陰で、3年前よりも女性部会の活性化が図られ、女性の会員も増加しています。

 

高井

入会は会員の推薦が必要とのことですが、自分から進んで入会したいという人が来られることはありますか。

 

秦様

入会するには、個人会員、法人会員ともに会員の推薦が必要ですが、お知り合いがいないという場合は、当会事務局に直接お問い合わせいただくことがあります。

 

警察官友の会 事務局 電話番号03-5226-8655

 

平成22年に50周年の記念行事が新聞で報道されました。その時には、問い合わせが数件ありました。友の会の会員の皆様は、企業の社長さまも多く、お金には換えられない信用というものが第一でございます。それと、世界一のおまわりさんを応援しているという誇りをもっていらっしゃる方々です。そこまで理解しておられる方にご入会いただいております。

 

会員の皆様には、友の会の活動を理解していただいて、役員としていろいろ活動していただける方と、活動はできないけれども、趣旨を理解して応援していただいてる方の両方が相まって友の会は成り立っております。

 

高井

秦様は前事務局長として一番友の会活動で印象に残ったことは何ですか。事務局長を何年勤められたんですか。

 

秦様

事務局長を10年勤めさせていただきました。暑い時期や寒い時期にも会員の皆さんと交番や駐在所で活躍されている警察官の方々を激励訪問しておりました。警察官の方々は、夜もほとんど寝ないで、重い装備を身にまといながら、昼夜を問わず親身に応接や事件事故の取り扱いを行っています。

 

現職時代は気が付かなかったのですが、会員の皆さんが、交番の前を通るときに、警察官が立番してれば、「ご苦労さまです」と声をかける。あるいは、取扱い中で立番をしている時は、心の中で「ご苦労さまです」と唱えながら感謝の気持ちを表しています。このような嬉しいお話を会員の方から聞きました。また2011年に起きました東日本大震災で当時、30人の警察官が殉職されました。そのうちの28人がほとんど逃げられるにもかかわらず、逃げないで仕事をしておられました。そういう公に尽くす尊い気持ちというのを持ち続けるには、国民の理解と応援が必要ではないかと思います。

 

そのようなことで、元警察官であった私が育てていただいた警察の組織を応援する警察官友の会で勤務できたこと、警察官の皆さんが大変なご努力をされていることを改めて肌で理解して感謝の念を持って心から応援したということが一番の印象に残ったことです。

 

高井

僕は若いころ、交番にお酒を持っていきました。今は禁止されていますから、警察官を激励するといってもどうしたらいいんでしょうか。ざっくばらんに言って。ご苦労さんですなんて言ったっていいけれども、何かいい考えはありませんか。

 

星様

実は、同じような質問が先日の支部総会でありました。それで、警察官友の会の存在をもっとアピールしないと強く感じました。

警察官を激励するには、現在は各支部から署長さんに事前連絡して了解をいただいたうえで、警察署を訪れて激励品を渡したり、交番や駐在所を訪れて激励品を渡したりしております。一般の方が激励するには、必ず警察署に電話して面会したうえで行動に移してもらいたいと思います。

 

高井

昔は交番に一升瓶を持って行ったものです。そういった交流は今はなくなってしまったように感じます。

 

秦様

私も昭和の話ですが、当時、寒い時には炭を使用していた時代でしたから、炭が足らなくなると、地元の方が持ってきてくれたなんてこともありました。これからの時代は、多忙な警察の実情をくんでいただき、公務に支障を及ぼさないように配慮して激励を行うなど、会員の方も含めて住民の皆さんと警察官の方々が交流していければと思っています。

 

高井

友の会の在り方も時代とともに変わっていくと思いますが、考えられる今後の会の在り方について教えてください。

 

星様

集団的行動による暴力闘争、あさま山荘事件など爆弾・銃器を使った闘争から、国際的なテロ・ゲリラ闘争、弱者に対するDV、特殊詐欺、ITやサイバー攻撃の横行など、世の中が複雑になってまいりました。警察官は多忙を極め、常に精神的緊張感を強いられています。

 

警察官友の会は設立趣旨の通り、目に見える形で激励慰問する活動を中心にしていくことに変わりはありませんが、今後は、警察官に対する心身のリフレッシュへの支援や、警察官が努力されておられることの広報活動など、精神面への応援も重要な柱になってくるものと思っています。

 

警察官友の会の在り方も更に検討を重ねてまいりたいと思っています。

 

 

 

以上

警察官友の会入会希望の方は、以下へお問い合わせください。
警察官友の会事務局 電話番号03-5226-8655

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