高井伸夫先生の教えの活かし方を考える 第9回『教育ある人とは勉強し続ける人』

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2016年9月11日(日)11:46 神奈川県秦野市寺山にてサボンソウを撮影
花言葉:「清廉、賢明な行動」


 

 

 

 

株式会社 開倫塾
代表取締役 林 明夫

 

「教育ある人とは勉強し続ける人」 

 

1.はじめに

(1)高井伸夫先生の大切な教えの一つに、「教育ある人とは勉強し続ける人」がある。ドラッカーの引用である。

 

(2)私は、日本最古の学校のある栃木県足利市に生まれ育ち、現在に至っている。書家の相田みつを先生が、私の母校の山辺(やまべ)小学校近くにお住まいだった。私は、足利の商店主から依頼されて書いた相田みつを先生の書に、小さい頃から菓子店のカンバンや包装紙などで親しんで育ったが、その中で一番気に入っているのが「一生勉強、一生青春」だ。

 

(3)高井先生の大切な教えの一つである「教育ある人とは勉強し続ける人」と、相田みつを先生の「一生勉強、一生青春」は、現代の知識基盤社会、グローバル社会、超少子高齢化社会を持続可能にする大切な考えだ。

 

 

2.健康寿命を平均寿命に1年でも近づけることが、日本を国家破産から救う唯一の方法

(1)高井先生は「企業は原則倒産」と言い切り、企業経営者に強い危機意識を持ち、常に最悪の事態を予想して行動することを教えてくださっている。

 

(2)高井先生の教えの先には「国家や自治体も原則破綻」もあると私は考える。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの会場や関連インフラ整備、東京都の豊洲市場の移転整備などを見ていると、予算や計画などが全く無かったかのように、何の躊躇もなくその何倍ものお金を使い果たし、ツケだけを納税者にまわしている。

 

(3)国会や都議会のガバナンス機能がゼロに等しければ、「国家や自治体も原則破綻」は目に見えている。

 

(4)日本人の平均寿命は女性が86歳、男性が80歳を超えたが、一人で生活できる健康寿命とのギャップが女性12.62歳、男性9.31歳と大きすぎるので、国や自治体の医療・介護・福祉の予算が国や自治体の存立を脅かす日も遠くない。

 

(5)医療の発達で平均寿命が男女とも90歳を超える日も遠くない。多くの国民が100歳以上まで生きながらえることのできる国に日本がなることは確実だ。

 

(6)特に、終末期医療の経費は1か月50万円どころではなく、100万円を超える患者も少なくない。人数が少なく、例外的であれば、これに国や自治体は十分に対応できる。しかし、対象者が膨大になれば、また、これに増大する高齢者の医療・介護・福祉の予算が加われば、「国家や自治体破綻」の直接の原因になる可能性は極めて大きい。

 

(7)ではどうしたらよいか。これも高井先生の教えの一つである「事情変更の原則」を援用し、超高齢化社会が到来したのであるから、それに合わせて高齢者の定義を変更する以外にない。

①現在65歳以上の高齢者年齢を75歳または80歳以上と再定義すること

②現在75歳以上の後期高齢者年齢を85歳または90歳以上と再定義すること

③現在85歳以上の超後期高齢者年齢を95歳または100歳以上と再定義すること

貧困者への対策は別途充実させた上で、80歳または平均寿命までは3割負担を原則とする以外、この超高齢化社会を持続可能にする方法はないように思える。

 

(8)高齢者の定義を見直すと同時に、65歳以上の人々の医療・介護・福祉の費用は65歳以上の人々が負担するように社会のしくみを根本から再設計することが、国家や自治体を破綻から回避するためには必要だ。

 

(9)そのための方法が、健康寿命を平均寿命に1年でも近づけることだ。できれば、その差を4年以内に近づけることを国家目標、すべての自治体目標にしたい。

 

(10)どうしたら健康寿命と平均寿命を近づけることができるか。

 

(11)ここで登場するのが、高井先生の「教育ある人とは一生勉強し続ける人」と相田みつを先生の「一生勉強、一生青春」の教えだ。

 

(12)勉強し続ける人は、一人で生活することができ、一生青春という生き方が可能となる。

 

(13)栃木県宇都宮市には、90歳で息子から詩を習い、98歳で「くじけないで」という詩集を刊行、ベストセラー作家となった柴田トヨさんという詩人がいた。

 

(14)「金さん、銀さん」は老後資金をかせぐためと102歳でデビューを果たした。

 

(15)柴田トヨさんや金さん、銀さんのように90歳、100歳をすぎてから新しいことを素直な心で学び始めれば、素晴らしい一生を送ることができる。「手本は柴田トヨさん、金さん、銀さん」として一生学び続け、全国民が一生青春を貫きたい。

 

 

3.高齢者こそ本格的な勉強を実現し、教育ある人を目指すべし

(1)「教育ある人とは一生勉強し続ける人」を実行に移す国民や地域住民が増えれば増えるほど、健康寿命は平均寿命に限りなく近づき、国家や自治体は破綻から遠ざかる。

 

(2)高齢者こそ本格的な勉強を実現し、教育ある人を目指すべきだ。

 

(3)何を勉強したらよいか。私のお勧めは、中学校と高校、大学で学んだ全教科の再学習だ。各々の段階の学校時代を思い出しながら、腰を落ち着けて朝、昼、晩と各2~3時間ずつ学校の教科書や参考書を勉強する。学校の教科書は東京・神田の三省堂書店や教科書取次店に依頼すれば手に入る。

 

(4)山川出版などは、「もう一度学ぶシリーズ」で日本史、日本近代史、日本戦後史、世界史、世界現代史、地理、倫理、政治経済、哲学など高校の教科書内容を刊行している。

 

(5)古文なら、ようやく復刊にこぎつけたちくま学芸文庫の小西甚一先生の「古文の読解」「古文研究法」「国文法ちかみち」を、大修館書店の小西甚一先生の「新装版、基本古語辞典」を用いてノートを取りながらゆっくりと再学習することをお勧めしたい。

 

(6)中学校や高校の理科や数学なら、講談社の新書版、ブルーバックス・シリーズに読むべき本が山ほどある。

 

(7)65歳以上の人こそ、岩波文庫や岩波新書などの古典に挑戦、筆者ごとに全巻読破すべきだ。

 

(8)語学も英語だけでなく、中国語やハングル語、フランス語やドイツ語などにも挑戦したい。

 

(9)NHKラジオでは、この10月から来年3月まで各外国語の入門編がスタートする。10月からのNHKラジオスペイン語講座は昨年の再放送だが、超お勧め。この講座で、日本の外国語教育の最先端を知ることができる。今、どこのジムでも大流行中の「ズンバ」とともにスペイン語を学べば、健康な身体づくりができる。更に、スペイン語と同時に「ラテン語」の基礎を学べば、ポルトガル語、イタリア語、フランス語などの「ロマンス語」も習得可能となる。

 

 

4.おわりに

勉強に遠慮は一切不要だ。高齢者の自主的な勉強が日本や自治体を破綻から救う第一歩と考え、「教育ある人」を目指し、「一生勉強、一生青春」で明るく充実した毎日を送りたい。

 

2016年9月20日(火) 

*次回は、高井先生の教えである「心の経営体を目指して」をお送りします。御期待ください。

 

 

開倫塾のホームページ(www.kairin.co.jp)に林明夫のページがあります。

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