【第10回】松浦 和光の『百聞は一見に如かず』

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2014年5月17日(土)6:51 東京都目黒区東山1丁目にて箱根(源平)ウツギを撮影
花言葉「移り気」 

 

 

 

健康という「宝」

 

人類は大昔から「不老長寿」に憧れてきた。秦の始皇帝は、不老長寿を願って医の知識を有している人を国中から集めて研究にあたらせたそうである。しかし、「寿命」には勝てなかった。人間の寿命だけではない。どんなに美しい花とて、やがては枯れ、土にかえる。生と死は、大自然に組み込まれた聖なる法則、宇宙の摂理であるからして、それから逃れることはできないが、それでも人間は、生への執着をして、健康で長生きすることを願ってやまない。それだけに、健康を害する兆しや異変が生じると、他の事に手がつかなく…いや、他のことは“どうでもいい”ように思えてくる。どんな一大事なこととて、健康以上に大事なことは存在しないからである。

普段は好き勝手な、健康に悪い生活をおくってきた人ほど、健康に異変が生じてはじめて、健康がいかに大切であるかということに気付くようだ。

 

「病」に関する諺や故事は多くある。「医者の不養生」、患者に健康上の注意を説く医者も自分の健康には注意しない。健康の理屈を誰よりも知っている医の専門家ですら、自分の健康には実行が伴わないのだから、普通の人はなおさらであろう。そのほかにも「薬人を殺さず医師人を殺す」、これは、薬が人を殺すのではなく、その薬の使い方を間違った医師が人を殺すという意味。「薬より養生」、薬を飲むことで健康を保つより、日ごろの養生のほうが健康には効果があるとの意味。同じ意味で「一に看病二に薬」という言葉もある。「薬も過ぎれば毒となる」、薬にも適量があって、飲み過ぎればかえって健康を損ねる。こうした言葉は、健康を追い求めてきた先人たちの知恵から生れた言葉だが、どれもが大切な教訓である。

 

健康といえば、一年前までは、常に大声で怒鳴っていた高井先生が、最近ではあまり怒鳴らなくなった。怒鳴るのは健康の証しでもあるからして、元気な声で放たれる「高井節」が聞かれないのは少しさみしい気がしなくもない。無理もない。高井先生も今年で77歳、後3年で80歳、法曹界で半世紀にわたって活躍してきた実績と存在感は、それなりの足跡として刻まれており、その影響力は今なお健在でもあるのだが、天はここにきて、喜寿を迎えられた先生に、『その間、本当に御苦労さまでした。アベノミクスに腹をたて、ミャンマーや中国にまで出かけて忙しく業務をこなしているのを少しセーブして、そろそろ隠居の準備でもされてはどうですか。後は、好きな趣味に戯れつつ、人生を楽しんでください』と告げるかのように、先生の元気度を少し調整しているのかもしれない。

孔子の論語に、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳従い、七十にして心の欲する所に従う」とあるが、八十歳からはない。ということは、八十歳になったら仕事も人間関係も、すべての執着から解放されて、自然に帰すように、仏のように生きることを志せ、ということではないだろうか。

 

高井先生に限らず、人間、体調が悪いと何事においても意欲が減退する。それこそ、健康は富以上に尊きもの、宝といっても過言ではない。世界一の富豪でも健康に支障をきたしたら、財産なんてどうでもいいように思えてしまう。

思えば、百年足らずの人間の寿命など、宇宙の時空に比ぶれば“瞬きするほどの一瞬”でしかない。して、その瞬きするほどの一瞬を我欲で充たそうと一生懸命に励んでいるのが愚かな人間である。でも、人生は上手く出来ていて、そのへんは天がちゃんとバランスをとって調整しているような気がする。すなわち、我欲に寿命をすり減らしている人ほど、健康に支障をきたすようにできている、とも思える。

 

十数年前にイタリアで発行された雑誌に「健康への秘訣」という言葉があった。それによると、「陽気(笑いと楽観的思考・ポジティブな考え)」「与えよ(モノや金を与えることだけではなく、布施の心、笑顔を与え、安らぎを与え、癒すことばを与える。モノに執着する気持を捨てる)」「腹八分目(過飲過食は早死のもと)」「感謝すること(自分を下げて全てに感謝し、謙虚に生きること)」「怒りは毒(赦し、受け入れる)」、「愛ある生活(他人が喜ぶことを糧にする)」、だそうである。これらの言葉には、聖書に記されている「与えよ さらば与えられん」のように、カトリック文化的な思考が感じられるが、「執着するな」という言葉は「無常」に繋がる仏教的な言葉でもある。要するに、長生きの秘訣はイタリアもアジアも世界共通であり、どれもが「人生の生き方」につながっている。ということは、健康や病は生き方における「結果・現象」なのかもしれない。事実、お伽噺や童話に出てくる「お爺さん・お婆さん」や「七福神」をみると、みな人が良さそうで、明るく、やさしそうに描かれており、その笑顔は、健康そのものである。

 

最後にもう一度記しておくが、健康ほど大切なものはないのだから、くれぐれも健康には注意をはらってほしい。

 

コメント(1)

「船頭多く、素にして漏らさず」、社会には必要以上に多くの情報があります。吉につけ悪しきにすれ、判断するのは、その方の日々の行いに積み上げられた経験と知識による判断のみです。
こと健康は三つの分類から始めれば己の答えへと導かれます。まず医学、つまり医師の診察判断による薬や漢方等の処方、代2にサプリ等の補助食品、第3は日頃の食生活です。しかし、皆が忘れている重要な事があります。人体は本来、食生活で生きている事です。
つまり、食べて消化して体の隅々迄栄養を送り込んで維持しています。では、医学やサプリとは何でしょう。そうです、元々食べ物から接種していた成分がどこの何に効果が高いかを統計してその成分のみを抽出して接種するという行為です。ですから本来は、日頃の行いに戻る訳です。
病院やサプリを利用しても殆ど効果がないという場合は多々あります。
そこで、日頃の行いを良く考えて、日々ストレスのまっただ中でガムシャラに仕事し、食生活はいい加減で病院へ行けば何とかしてくれる等考えてはいないか。これらを良く観察してみれば、何が効果の高い治療方法か、元気で居られるかの判断はつくのではと思います。健康も己の「素」に他なりません。

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