2013年5月のアーカイブ

IMGP0625.JPGのサムネール画像

2013年5月30日(木)7:07 髙井伸夫撮影
東京都目黒区中目黒公演にて白い紫陽花を撮影
花言葉:「移り気」「傲慢」

 

4月15日(月)11時30分より13時30分まで「表参道うかい亭」にて、現在、内閣官房参与を務められている弁護士宗像紀夫先生と、高井伸夫先生との会食に同席させていただきました。

 

 宗像先生は、かつては東京地検特捜部長、最高検察庁検事、最高検総務部長兼刑事部長、高松高検検事長、名古屋高検検事長を歴任されたのち、退官されました。

 

 現在は弁護士として活動されているとともに、2004年4月から2012年3月まで中央大学法科大学院で教鞭をとられておりました。
 現在は弁護士のほかに、内閣のアドバイザー的存在である内閣官房参与、日本相撲協会の外部理事、日本将棋連盟の法律顧問、企業の監査役を務められるなど、多方面で活躍されています。

 

 美味しい料理に舌鼓を打ちながら、宗像先生の現在携わっていらっしゃるお仕事(通常の弁護士業務の他に上述の通り内閣官房参与、相撲協会のお仕事等で大変忙しくしていらっしゃるとのことでした)や、ご趣味のことなどについてお話をうかがいました。

 

 宗像先生は趣味として将棋を大いに嗜まれ、ご自身もアマ四段の腕前をお持ちとのこと。先に述べた通り、将棋連盟の法律顧問もやっていらっしゃるということで、将棋界のお話や、外部理事を務めていらっしゃる日本相撲協会、ならびに現在の角界を取り巻く様々な話題について幅広くお話しくださいました。

 

 また、海外旅行がお好きということで、同じく海外に数多く行かれている高井先生と印象に残った国はどこであったかということなどでも話が弾みました。

 

 最後に、高井先生が月1回程度、定期的に開催されている「囲む会」のご出講をお願いしたところ、ご快諾くださいました。

 

 短い時間でしたが、大変密度の濃い、楽しいひとときでありました。

 

 宗像先生、高井先生、ありがとうございました。

 

有限会社セカンドステージ 代表取締役 鮒谷 周史)

20130524.JPG

2013年5月19日(日)東京都渋谷区代々木公園にてヤマボウシ(撮影:高井伸夫)
花言葉:「友情」

 

 少し前になりますが、4月8日(月曜)午後5時より、知性コミュニケーションズ代表の小石原昭先生と高井伸夫先生との打ち合わせが同社オフィスにてあり、同席させていただく機会を頂戴しました。

 

 小石原先生は27歳で総合雑誌「知性」の編集長を務められた後、株式会社 知性アイディアセンターを創立され、『世界の一流品大図鑑』『男の料理』『男のやきもの』などの企画・編集に携わり、数々のブームを巻き起こしてこられた方です。

 

 小石原先生と高井先生とは1988年2月以来、25年来の長いお付き合いがあるとのことで、一昨年11月に高井先生主宰の7泊9日のインド視察旅行に小石原先生も参加され、私もご一緒させて頂きました。

 

 小石原先生は当時84歳でいらっしゃいましたが、朝食時、テーブルの上に料理を何皿も並べ、私よりもたくさん召し上がられるのを見たり、さまざまな文物を好奇心旺盛に見て回られる姿に驚いたこともありました。

 

 今回、オフィスを訪問するとスタッフの方に先導され、赤坂御用地を一望する、大変に見晴らしの良いビル屋上に設えられたお茶室に案内いただきました。

  (こんなところにお茶室があるとは、と驚きました)

 

 東京のど真ん中にある茶室でお茶を喫しつつ、経験豊富なお二人の間で交わされる貴重なお話を間近で伺うという、二重の意味での贅沢を堪能いたしました。

 

 小石原先生は過去に訪れた世界の国や街の話を皮切りとして(40年前に初めて訪れて以来、先生の中でもっとも魅力的な街であり続けたのは、ブエノスアイレスだそうです。:『文芸春秋』2013年3月特別号88頁「ブエノスアイレス」参照)、その後、農業の話、メディアの話、お茶ならびに茶室、茶道具の話と話題が尽きることがありません。

 

 茶室を作るよりも大変なのが、道具を揃えることで、小石原先生がこれまでに手元に集められたのが2000アイテム、と聞いて、驚かずにおられませんでした。

 

そんなこんなのお話を、傍らで興味深く拝聴させていただいたのですが、印象に残ったのは

「一流の人、物に触れなければならない」
「二流、三流、四流に触れてはダメ」

という小石原先生の言葉。

 

実はインド旅行にご一緒したときにも直接、同じことをご指導頂いたのですが、改めて肝に銘じようと思いました。

 

それにしても、小石原先生、高井先生と接しさせて頂き、感銘を受けるのが、同年代の、ほとんどの方が引退されている年齢になっても周りの方々から求められている、という生涯現役の姿。

 

旺盛な好奇心から湧き上がる元気なのかもしれません。
私もかくのごとく、年を重ねていきたいもの、と思わずにおれませんでした。

 

 なお、小石原先生も、高井先生も、時計をお持ちになったことがないとのことで、お忙しくされつつも時間に縛られるのではなく、時間をコントロールしているとの印象を受けました。

 

 小石原先生、高井先生、ありがとうございました。

有限会社セカンドステージ 代表取締役 鮒谷 周史)

IMGP0436.JPG

2013年5月10日(金)午前7:05
東京都渋谷区代々木公園にてツツジを撮影
花言葉:「自制心」「節制」

 

 

2月1日(金)付記事より、花をテーマに様々なことをつづっています。

 

日課としている朝の散歩で目に映るのは、まさに百花繚乱、色とりどりの花々の咲く光景です。花々の咲きほころぶ姿に、心浮き立ちますが、そもそも、花の魅力とはなんでしょうか。

 

1 花の「色」

花について勉強すればするほど、その世界の奥深さに魅了されます。まず、花は、鮮やかな色で人目を引き付けます。それゆえ、花の色彩に魅了された多くの研究者たちにより、人工的に花の色を変える試みが、品種改良や遺伝子組み換え技術等を用いて行われてきました。

 

青いバ002.jpgラは、ギリシャ神話やアラビアンナイトでは、「不在」を象徴し、ロシアのおとぎ話では、魔女に青いバラを贈ると願いをかなえてもらえるとあり、物語や詩のなかで、神秘、秘密、愛、永遠の夢などの象徴として伝えられてきたそうです(後述の「サントリーブルーアプローズ」案内パンフレットより)。

 

青いバラを人工的に作り出すことは、以前は不可能だといわれていたそうですが、他の花から色素を作る酵素のDNAを組み入れる試みで生産が成功し(ただし、元の花と同じ発色は難しいそうです)、2004年にサントリーホールディングス株式会社が青いバラの開発の成功を発表しました。「青色色素が花びらに存在する、世界初の青いバラの誕生」と大きな反響を呼び、2008年に生産販売に必要な認可を取得、2009年から「サントリーブルーローズ アプローズ」(花言葉「夢 かなう」)として発売されています。

001.jpg 

も、早速、一輪購入しました。色は、思っていたよりも青くなく、どちらかというと紫にちかい印象を受けましたが、特筆すべきはその香りです。届いた箱を開けた途端に、豊潤な香りがふわりと漂い、その名前(アプローズは英語で「喝采」の意味)にふさわしい華やかさを感じました。

 

最近では、千葉大学と石原産業株式会社とが共同で、青色系のダリア(2011年)、胡蝶蘭(2012年)の開発に成功しているそうです(2013年2月10日付日本経済新聞)。

 

また、先日、ふと街の花屋を眺めていましたら、見たこともない黒色のバラが売られていました。よくよく観察して見ると、花は赤黒く、葉は青黒く、けれど全体的にはやはり「黒」といっていいバラでした。珍しく思い、店員に、この花の名前を尋ねたところ、「まだ新しい商品で、名前は無い」とのことでした。興味が沸いてインターネットで調べてみると、上述の青いバラ同様、実現は不可能といわれていたそうですが、青バラが成功したことにより、実現可能といわれるようになったそうです。

 

しかし、黒色を出すには、青、赤、黄色の色素が揃わなければならず、現時点では完全にはまだ成功していないということです。現在商品化されている黒バラ(「ブラックバカラ」など)は、黒く見えても、実は濃厚な赤色のバラなのです。しかしながら、花屋で私が見た「まだ名の無い黒バラ」は「ブラックバカラ」に比して、もっとずっと黒く見えるバラでした。このバラには、一体どんな名前がつくことでしょう。昨今の開発技術を鑑みれば、真紅とは異なる、本当のブラックローズが誕生する日もきっとそう遠くないと思います。

 

 

2 姿、佇まい

さて、花は、色はもちろんのこと、複雑な形の花弁などの姿、佇まいで、私たちを楽しませます。種々の花々のかたちの各々の特徴は、実は、植物の生存戦略から来るものであるそうです。

 

たとえば、サトイモ科のカラーは、白くて大きな筒状の花弁(この花弁は、正確には「仏炎苞〔ぶつえんほう〕」と呼ばれるそうです)を持っています。これは、花粉を運ぶ昆虫を内部に長くとどめておくことで、受粉率を高めるための構造といわれているそうです。また、ハチドリなどの鳥類を惹きつける花は、赤やオレンジなどの華やかな色をもつ傾向にあります。チョウやハナバチを媒介とし繁殖する植物は、エンドウやヒマワリのように、大きく目立つ複雑な花をつけます。植物は動くことができませんから、他者(昆虫や動物)の力を借りて花粉や種を輸送してもらうために、彼らを誘惑する様々な美しい姿をもつ花をつけるようになったのだそうです。

 

 003.JPG

2011年11月28日(月)朝6:53 東京都港区芝公園にてカラーを撮影
花言葉『素敵な美しさ』(掲載:2011年12月2日付け記事)

 

また、世の中には食虫植物と呼ばれる、葉や茎などが捕虫器官となって昆虫等をおびき寄せ、捕えて消化吸収する能力をもつ植物があります。しかし、花が虫をおびき寄せるのは、花粉媒介を昆虫などにさせるためであり、花を使って虫を捕える食虫植物は存在しないのだそうです。

 

 『137億年の物語』(クリストファー・ロイド著、文芸春秋)には、このような記述があります。「植物が花を咲かせるようになったのは、古来の植物が試行錯誤の末にたどり着いた『友を持つことに全力を注げ』という教えに従った結果である。草や木は、花のおかげで、ほかの生物を呼び集め、それらに子孫を地球上の隅々にまで運んでもらえるようになった。花バチやガやチョウなどの飛翔昆虫が出現した時期が、花が誕生した時期と重なっているのも、偶然ではないだろう。」

 

 花の美しさは、虫や鳥等に、子孫を地球上の隅々にまで運んでもらうためにあります。動物による花粉媒介は、虫媒花、鳥媒花、コウモリ媒、カタツムリ媒など多岐にわたるそうです。花の美しさのおかげで、世界中の生物がつながるのです。虫や鳥が、花々の種を各地に運び、遠く離れた地で同じ花を咲かせることを思うと、花々、虫、鳥、動物、そしてわたしたち人間の生きとし生けるもの、すべての「いのち」は、宇宙の営みのなかで一体であるのだと実感します。

 

 初初しくつぼみをほころばせた春の木々の花も、すっかり散り去り、いまは、五月晴れの清澄な陽の光が、緑の木々をまぶしく照らします。先9日に、76歳を迎え、人生の残された日々を憂う私に構うことなく、自然、宇宙は、自身の運行を営んでいきます。季節のうつろいを肌で感じるとき、すべてのいのちは、宇宙という大いなるものの借りものにすぎないと、感ぜずにいられません。

 

 次回は花の香りについてお話します。

IMGP0424.JPG2013年5月8日(水)16:49
長野県安曇野市 大王わさび農場の黄バラ(撮影:髙井伸夫)
花言葉:「嫉妬」

 

 少し前の話となりますが3月25日(月曜)の午後6時より、高井伸夫先生主宰で「NHK交響楽団理事長 日向英実さまを囲む会」が「八彩懐石 長峰」にて開催されました。

 

参加された皆さまは以下の方々で、いずれも高井先生と以前よりお付き合いのある方ばかり。

▼公益財団法人NHK交響楽団理事長 日向英実様
▼株式会社ぷらう代表取締役社長 石川裕一様
▼自然農法実践家 風戸章様
▼株式会社良品計画代表取締役社長 金井政明様
▼株式会社升本フーズ取締役会長 塚本光伸様
▼カトリック赤羽協会神父 橋口左五衛門様
▼有限会社サンク・センス代表取締役 松浦尚子様
▼ミス日本コンテスト事務局 和田優子様
▼有限会社セカンドステージ 代表取締役 鮒谷周史

 

 「囲む会」はその名称の通り、高井先生が親しくお付き合いされてきた方をお招きし、その方を皆さんでお囲みして懇談する、という趣旨の会です。

 

 参加者同士、すでに面識のあるという方もあれば、初対面であるという方もありましたので、まずは各人、自己紹介を一巡。

 

 それぞれの立場や履歴がまるで異なる、バラエティに富んだメンバーであったこと、そして皆さまいずれも話し好きな方が多く、専門知識を背景とした知的好奇心を満たされる話が次々、展開されました。

 

 ダイバーシティ(diversity:多様性)という概念がありますが、今回の囲む会に出席された方々のように、自分とは異なる要素を持つ、さまざまなキャリア、経歴、専門的知識を持っている人々が集まり交流すると、自分の感受性、思想性を高め、深みのある成長につながります。

 

 自己紹介が終了してからは、一人ひとりの趣味や今現在、興味を持っているテーマについてのフリートークとなりましたが、国際政治や資源・エネルギー問題といった硬いテーマから、商売の最も上手な民族はどの民族であるか、といったテーマに至るまで特定の話題に収斂されず、拡散し続け、時も忘れる楽しい会でありました。

 

 会は大変に盛り上がりましたが、21時を過ぎたころ、松浦尚子様は、2歳と6歳のお子さまのお世話のために先に帰られました。そのお姿をみて、女性は、妊娠・出産・子育てという、男性にはないハードルを乗り越えなければならず、そのために女性が物心両面において努力していることを痛感しました。そして、世の女性が、勉強を重ね、努力を続けることが、社会全体としての女性の地位向上のみならず、人々の地位向上につながるのであると感じました。

 

 「囲む会」につきましては、これからも毎月1度程度、開催されるとのことで、この会を通じて、新しい出会いやご縁がさらに生まれてくるものであると思われます。

 

 高井先生、皆さま、ありがとうございました。

(次回は、6月14日(金)18:00より、小石原昭先生を囲む会を開催する予定です。)

 

有限会社セカンドステージ 代表取締役 鮒谷 周史)

  20130503.JPG2013年5月1日(水) 静岡県熱海市 MOA美術館にてパンジーを撮影
花言葉:「物思い」「思慮深い」

 

 

前回に引き続き、全日本写真連盟 常任幹事 角耀様に、私が4月2日(火)に角様から写真撮影のご指導を受ける以前に撮影してきた写真を講評していただきます。

角様からご指導を受けながら、感じたことは、いままでの私の撮影のスタイルが、漫然とカメラを向けてシャッターを切るだけであったということです。

角様からは、いろいろと技術的なことも教えていただきましたが、機械に疎い私にとって、何よりも勉強になった点は、「ピントの合わせ方」です。「人が生き生きと映るようにするには、目にピントを合わせる。」「花を撮るときは、めしべ、おしべ、花の中心にピントを合わせる。」と教えていただきました。

そして、「ピントを合わせる」「光を意識する」ためには、被写体を、撮影者たる自分が、しっかりと見つめなければなりません。ファインダーをのぞいた瞬間、被写体への想い―それは愛情であったり、癒しであったり、活力みなぎる若さへの嫉妬であったり、花であれば、枯れゆく花への惜別の感情かもしれません―を自覚します。私が、花々を見るとき、癒され、こころを動かされるのは、花と自分との対話であり、自然との交流であり、宇宙との共鳴です。写真は、花と私の、対話、交流、共鳴という目に見えない、触れることもかなわない、微かなつながりを、かたちとして表わし、残してくれるのです。

これから、不定期で、私の撮影した写真を角様に講評していただき、75歳の手習いとして、カメラの世界に足を踏み入れたいと思っています。ブログ読者の皆様の写真撮影の参考にもなるでしょう。では、角先生、よろしくお願いいたします。

 

 13-16.jpg


<13>2012
年6月26日 東京都千代田区北の丸公園にて雨上がりの梔子を撮影(掲載:2013年3月1日付記事)

角先生からのコメント
花の位置(バランス)がいまいちです。めしべへピントをきっちりと合わせましょう。水滴は無くても自然のままの方がよいと思います。この場合の白い花の露出はなかなか難しいですがぴったりです。

 


<14>2012
年6月17日 東京都千代田区千鳥ヶ淵交差点付近にて紫陽花を撮影(掲載:2013年3月1日付記事)

角先生からのコメント
全体の花の位置関係をもっと整理し何を撮っているのかを明確にすると良いと思います。

 


<15>2012
年9月16日 東京都港区芝公園にて白い百日紅を撮影(掲載:2013年3月1日付記事)

角先生からのコメント
花への焦点がしっかり合うと、花の存在がもっと強くなります。ちょっとカメラを傾けてファインダーにとらえ写し込む工夫のチャレンジはとても良いです。

 


<16>2013
年3月3日 神奈川県川崎市麻生区 ホテルモリノ新百合丘にて凛凛花を撮影(掲載:2013年3月 8日付記事)

角先生からのコメント
気品を感じるように写していて安定感が有り良いです。

 

17-20.jpg
<17>2011
年10月10日 千葉県若葉区小間子町 風戸農園付近にて撮影(掲載:2011年10月18日付記事)

角先生からのコメント
奥行きがあり情景からいろいろなイメージがわいてくる写真です。奥の家の屋根が切り取られているのは見る人にとって気になります。手ぶれに気をつけましょう。

 

 
<18>2012年10月20日 東京都渋谷区代々木公園にてコスモスを撮影(掲載:2013年3月 8日付記事)

角先生からのコメント
コスモスの咲き乱れている様子にカメラを向けたことは素晴らしい。構図として奥の日陰の黒は画面全体を引き締めてとても効果的です。左と下の花の無い部分をトリミングして切り取るとさらに主題がはっきりとしてきます。(写真を撮るときから構図を決めましょう)。

<トリミング例>

 

コスモストリミング.jpg

 
<19>2012
年2月24日 東京都千代田区一番町付近にて椿を撮影(掲載:2013年3月 8日付記事)

角先生からのコメント
背景のボケを活用することができたらさらによくなります。花の上のスペースをちょっと作ってやるとよかったです。微笑みかけているような感じでとてもよい花の角度です。

 


<20>2011
年4月4日 東京都千代田区国立劇場にて撮影(掲載:2013年3月15日付記事)

角先生からのコメント
まさに春まっ盛りを感ずる写真です。空の部分のスペースと不思議な建物とのバランスがとてもよいです。

 

21-24.jpg
<21>2013
年3月17日 静岡県静岡市清水区馬走 日本平ホテルのお庭付近にて大島桜を撮影(掲載:2013年3月22日付記事)

角先生からのコメント
雲と遠景の街の輝きが春の訪れを感じさせるのにとても効果的でとてもよいです。花の枝の先が町にかからないようにするとさらによいのでは。数センチ体を沈めると離れます。

 


<22>2013
年3月28日 東京都目黒区中目黒 中目黒公園にて源平花桃を撮影(掲載:2013年3月29日付記事) 

角先生からのコメント
白と赤の乱れ咲くさまをとらえとても面白い。左の端の(建物が無くなる)白い部分の背景をカットするような位置に移動して撮りたかった。

 


<23>2013
年3月9日 東京都港区麻布十番二丁目付近にて撮影(掲載:2013年3月29日付記事)

角先生からのコメント
カメラアングルをちょっと下にして手前の花を青空の中に入れ花をもう少し上にした構図にしたらよいのでは。咲き乱れている枝を見つけてカメラを向けシャッターを切ったことは素晴らしい。

 


<24>2012
年4月26日 東京都千代田区ニューオータニ前でハナミズキを撮影(掲載:2013年3月29日付記事)

角先生からのコメント
選んだ一輪の花の表情は面白いです。ピントは中心にピシッと合うとさらによくなります。左上の白い部分が強いので処理を考えたかった。

 

  


<角先生より最後に一言>

全体に、見落としてしまうような、被写体を見つけ出してカメラを向けシャッターを切っていることはとても素晴らしい。
カメラそのものの性能と思いますが、ピントを置く位置をきちっと決めそこに合わせて撮りましょう。
ファインダーの中を隅から隅まで良く見て、いらないと思われるものが写り込まないように気をつけましょう。
主役の花の後ろには背景があります。背景によって主役が引き立ちます。背景が強いと主役が死んでしまいます。写真を写すとき主役だけでなく脇役(背景を含む)も見て自分の撮っている位置や構図などを決めて撮りましょう。

 

 

 

角先生、ありがとうございました。 

先生からのコメントを拝読し、一枚の写真から、すべてをお見通しであることに感動いたしました。先生からお教えいただいたこと-具体的には、(1)構図、(2)ピント(主役を入れる)(3)ブラさない(固定する)-を念頭におきながら、私が4月2日以降に撮影した写真について、またの機会に、講評いただこうと思います。その時には、今回よりも、よい評価をいただけるよう、日々精進したいと思います。

 

なお、私が一番感動した写真は、北海道の美瑛にある「拓真館」で拝見した風景写真家の前田真三先生(1922年~1998年)の作品です。私が前田先生を存じ上げたのは、弊所ともお付き合いのある株式会社山下設計が毎年作成しているカレンダーの写真が、2004年までの数年間、1月から12月まで、毎月すべて前田先生の作品を採用していて、その作品に魅かれたのが始まりです。同社の代表取締役副社長 藤田秀夫様にお聞きしたところ、前田先生の作品を使ったカレンダーは非常に人気が高く、いまはもう在庫がなくなっているとのことでした。「拓真館」には、学校法人旭川大学の元事務局長 大石紘也様にご案内していただき訪問いたしましたが、一枚の写真を撮るにあたって、長時間にわたって緊張感を持続させ、自然、宇宙の営みが描き出す、うつろいゆく色彩の「光」を捉えた作品の数々に、心を奪われました。特に、「塔のある風景」が印象に残っています。

 

角様からの「被写体の人物の目にピントを合わせる」、「めしべ、おしべ、花の中心にピントを合わせる」というご教授も、光を意識するということにつながると思います。人も、花も、生き物です。光を求めて呼吸し、生きています。光を意識して写真を撮ることで、被写体のいのちの鼓動を、写真のなかに残すのです。被写体のいのちが果ててしまった後でも、写真のなかには、懸命に生きた在りし日の華やぎは失われません。

 

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