2012年9月のアーカイブ

7月13日(金)より、計9回にわたって自己研鑽をテーマにブログ記事を連載してまいりましたが、今回の記事をもって一旦終了いたします。

 

 ブログ読者の皆さまから、本ブログコメント欄やFACEBOOK等にて、多くのご意見・ご感想をお寄せいただきましたので、今回の記事では、その中からいくつかをご紹介させていただきます。

 

  「自己研鑽(その4)」に寄せられた 
  株式会社新規開拓 代表取締役社長 朝倉千恵子様からのコメント

 

若さの秘訣カキクケコを以前、昭和11年生まれの経営トップから学びました。
二部上場会社の社長様でした。
今から13年前に教わった事です。

若さの秘訣カキクケコ

カ・・・感動

キ・・・興味

ク・・・工夫

ケ・・・健康

コ・・・恋

 何事にも好奇心を持つこと

 これが一番の若さの秘訣だと思います。

 

 

 「存続こそ企業の社会的責任」に寄せられた 
 プルデンシャル生命保険株式会社 大橋一夫様からのコメント

 

「個人の集合体」という色彩の濃い会社に所属しておりますので、(これにつきましては、地域・所属先によっても考え方が異なっています。)会社の存続・組織の存続を考えたことはありませんでした。

 定年を意識するような年齢になってくると、自らの存続という意味において、次世代への引継ぎが不可欠であると思います。

 そのためには、リストラ・人員削減という状況にならぬよう、またなったとしても、その状況に打ち勝っていける次世代の人材を育てていかねばなりません。

 現時点での自らの確立と将来への継承という両面を見据えた行動が必要になってきています。 

 

 

自己研鑽【その9】


20120921.JPG

2012年9月17日(月)朝7:11
東京都目黒区 中目黒公園にてジニア(百日草)を撮影
花言葉:別れた友への思い

 

 

 7月13日付ブログ記事から、「自己研鑽」をテーマに連載をしております。自己研鑽のためには、より高い目標を掲げて努力を重ね続ける姿勢がなによりも重要ですが、目標に向かって頑固一徹に突き進むのではなく、適宜、息抜きをしたり、レクリエーションの習慣を身につけたりする工夫も必要です。

 

 

【蓄積した身体と心の疲労をリセットする】

 適度な息抜きやレクリエーションは、第一に、身体と心の蓄積した疲労をリセットし、仕事の質をあげるという効果があります。息抜きなしに取り組みつづけると、気づかぬうちに、疲労のため頭の働きが鈍りますから、かえって非効率的です。

 

 散歩や軽い運動など身体を動かすことは、手軽に楽しめるレクリエーションのひとつです。爽やかな汗を流したあと、頭がすっきりとする感覚があるように、運動は、頭脳の働きを活性化させます。そうすると、沈思黙考していては浮かばないアイディアが舞い降りることもありますから、身体の健康のためだけでなく、行き詰まった時の打開策のひとつとしても、運動は有効です。

 

 ちなみに、先日の日経新聞夕刊に掲載されていた「丸の内キャリア塾」の講演録には、グローバルに活躍するコンサルタントによる話として、身体を動かすことがグローバル思考のための方法のひとつとして紹介されていて、興味深く読みました。

 


 

(グローバル思考の方法の)2つ目は、「動くこと」です。行き詰まったら離れる。机の前でだらだらと4~5時間を過ごすより、別の仕事をしながら、短い時間で繰り返し取り組むほうが効果的です。特に難しい案件は何回も考えることで、慣れてできるようになるものです。
  中でも歩くことは効果があります。人間は歩く動物です。5分間でもいいから、ノートやインターネットを見ないで、歩きながら考えると、思考を深めることができます。

 


2012年8月23日付 日本経済新聞(夕刊)掲載「丸の内キャリア塾」第68回セミナー「ビジネスに効く思考法~二刀流思考のすすめ~」グローバル思考を取り入れて新しい時代を生き抜く 講師:キャメル ヤマモト氏(山本成一氏)(デロイト トーマツ コンサルティング ヒューマンキャピタルグループ ディレクター)

 

 

 

【無用の用】

 第二に、一つの事柄だけに打ち込むと、新しい着想が出にくく、発想が凝り固まってしまいがちですが、息抜きやレクリエーションには、その傾向を打破できるという効果があります。

 

 私が本業の弁護士業務の傍らおこなってきたおもな取り組みは、「講演」「執筆」であり、息抜きは「旅行」「歩く」などです。たとえば、旅行では、異なる考え方・思い方・感じ方や、その背景にある自然環境や文化におのずと触れますから、自分の凝り固まっていた発想をリフレッシュできます。

 

 このような本業以外の取り組みや息抜きは、自分の仕事や学業には一見関係がないため、時間の無駄であると感じることもあるでしょう。しかし、中国の古典『荘子』にある「有用の用を知れども、無用の用を知ることなし」という一文のとおり、役に立たないと思っていたものが、ひじょうに大きな役割を果たすことがあります。自分の仕事や学業の世界だけに閉じこもっていては出会えないような事柄や人物との触れ合いは、新たな気づきに繋がり、人格・識見・手腕・力量を発展させるのです。

 

 以上のとおり、息抜きやレクリエーション、さらには本業を俯瞰するような別の角度からの取り組みには、さまざまな効果があります。これらを「時間の無駄」であると言い切ってしまう人は、上手にそれをおこなう人に後れをとってしまいます。息抜きやレクリエーションを習慣づけることも、深みのある成長を遂げるための自己研鑽のひとつでしょう。

(リライト 加藤・宮本)

 <7月13日付ブログ記事から、「自己研鑽」をテーマに連載をしておりましたが、今回の記事をもちましていったん終了し、次回からは「リーダーについて」をテーマに連載いたします。>

自己研鑽【その8】


IMGP2283.JPG
2012年9月12日(水)朝7:09
東京都千代田区北の丸公園にて 八重槿(ヤエムクゲ)を撮影
花言葉:「繊細な美」

 

 7月13日付ブログ記事から、「自己研鑽」をテーマに連載をしております。

 

 自己研鑽は終わることのない道程です。より高い目標を掲げて努力を重ね続ける姿勢がなによりも重要ですが、その途上で、困難や障害にぶつかるのは当然のことです。

 

 できれば困難や障害はなるべく避けてゴールにたどり着きたいと思う人がいるかもしれませんが、私は、むしろ進んでこれらを経験すべきであると思います。なぜなら、つらく、苦しい問題に遭遇しても、自分の考え方・感じ方をフルに活用し、それを克服していくことが、成長のために必要であるからです。いわば、「修羅場を体験する」ということです。

 

「若いときの苦労は買うてでもせよ」あるいは「艱難汝を玉にす」という先人の教えは、まさに物事の真理です。

 

 自らの努力と奮闘で困難を克服することにより、それまで抱いていた不安感・恐怖心はいつのまにか雲散霧消し、精神的に成長して、自信が生まれます。そして、さらに大きな目標に向かって邁進するようになるでしょう。

 

 では、どうしたら困難に挑戦する勇気が持てるでしょうか。私は、困難にであったときに、「ありがとう」と言うことをお勧めします。人は、本能的に危険を回避して、ある意味、易きに流れる存在ともいえますから、「ありがとう」の言葉には違和感があるかもしれません。しかし、前述のとおり、困難とは、自分自身を練磨・成長させてくれるチャンスでもあります。それが舞い込んできた幸運に感謝して、苦しみの対岸には、必ず大きな喜びが待ち受けていることを信じて、真正面から困難と向き合ってください。

 

 そして、無事に困難を乗り越えたあとは、自らを省みることも大切です。

 たとえば、タイトに設定された納期を無事厳守できたとしても、もっとスムーズに、スピーディーに、より質の高い仕事を成し遂げる方法があったのではないか等について、振り返ってみるのです。こうした作業によって、初めて気づく事柄もあるはずです。これを次に活かすことで、他人とは一線を画する成長が期待できるでしょう。

 

(リライト 加藤・宮本)

高井先生は、事あるごとに、

「経営者は自分の言葉で語らなければならない」

と言われます。

 

自分自身の内側から発せられる言葉には力が宿り、

説得力や影響力が生まれるけれども、

どこかで聞いたような受け売りの言葉には

言霊が宿らず、力もこもらない、

ということなのだと理解しています。

 

また講演の最中には「当意即妙」という言葉も

よく使われます。

 

話をされるうちに、どんどん枝葉が伸びてきて、

気がついたら、その枝葉が幹となり、

やがて一つの大きな話になっていた、

というようなことも再三再四、ありました。

 

そうやって新しく生まれ出てくる

「当意即妙の話」

もまた、

「自分独自の言葉」

といってよいでしょう。

 

その場の思いつきで語った言葉に

「思いつきであるがゆえに

 かえって強い説得力が宿る」

ことに幾度も不思議な思いをしたものです。

 

そのようなわけで、

「自分の言葉で話す」「当意即妙で語る」

といったことができるようになるためには

何が必要か、

私なりに考えてみたのが以下の項目です。

 

 

▼圧倒的な知識量、情報量

▼偏りのない多様な情報源

▼多面的、多角的に物事を捉える力

▼高い論理構成能力

▼論理構成を的確に表現するための

 豊富な語彙、言い回し

▼切れすぎる論理が人を傷つけぬようにするための

 場を同じくする人への気配り、心配り

▼即座に話を紡ぎだす瞬発力、反射神経

▼安心感を与える笑顔!

 

などなど、たくさんあって大変ですが。

これらを同時に所有&発動させるわけですから、

意識して行おうと思っても、絶対に不可能です。

 

ジャグリングを行う大道芸人のように

身体レベルで自家薬籠中の物としておかなければ、

肝心要のときに活用できません。

 

 

つまり結論としては、

「自分の言葉で語る」

「絶妙な当意即妙」

といった業(ワザ)を可能にするのは

「長年の修養」

ということに至りました。

 

残念ながら安易な模倣で身につけることは

許されない、

ということのようです。

 

 

けれども物は考えようで、

反対に、このような能力を一旦身につけることさえ

できれば、あとは

縦横無尽、融通無碍、臨機応変、自由自在に

自らの言葉を操ることができるようになるでしょう。

 

 

このように語れるようになると、

一つ一つが自分の内側から立ち上ってくる話であるから

聴く者に傾聴をもたらし、

説得力も生まれる、

そんな風に思われます。

 

 

私がそのような世界に出るためには、

まだまだまだまだ、修練が必要なようですが。

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