2012年4月アーカイブ

仕事(その3)

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(2012年4月26日(木)朝7:12 東京都千代田区北の丸公園にて撮影
ヤマツツジ:花言葉「燃える想い」)

 

 

 

4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【目標の効用】

 

仕事をしていて、「最近、つまらないな」と感じてしまうような経験は、みな誰でも持っていると思います。これは、目標が見えなくなったときに起こりがちです。楽しく、充実して生きていくためには、目標を持つことが必要です。

 

古代ギリシャの哲学者で、ギリシャ七賢人の一人とされるタレース(紀元前6世紀前半)が、「人生で一番楽しいことは何か」と尋ねられた際、「目標に向かって努力すること」と答えたという逸話があります。

 

目標がなければ、無意識のうちに人はだんだんいい加減になり、流されて生きていくことになってしまいますが、目標がある人生は、それに向かって努力し邁進することにより、素晴らしいアイディアが生まれたり、新しい情報や知識・トレンドを吸収する力も出てきたりします。目標とは、人が情熱を傾けることのできる対象であり、また、困難にぶつかったような時に乗りきる勇気を与えてくれるものであると思います。

 

 

 

【目標を達成するためには】

 

目標を立てても、途中で頓挫してしまう人は少なくありません。その理由は、目標が具体的な着地点を持ったものでないという可能性があります。目標は、単なる夢でも願望でもないのですから、目標の内容を具体的かつ明確にすることが必要です。

 

そのためには、タイムリミットを設けることがひとつの手立てでしょう。期限のない目標は淡い願望にすぎません。具体的な日時を設定することにより、自ずと日々の行動のスケジューリングもおこなわれますから、自分の為すべきことが明確になり、目標を達成しやすくなるのです。例えば、資格試験合格を目指している人のなかには、「いつか合格して会社をやめる」といった曖昧な目標を立てる人が多いと思います。しかし、私の知る限り、合格する人というのは「○年以内に合格する」という具体的な数字で目標を掲げています。

 

また、目標を紙に書き出すことも有効でしょう。自分の頭のなかにあることを具体的に紙に書くかどうかで、達成意欲に大きな差が出てくるからです。そして、目標は、分相応のものではなく、一生懸命に努力すれば手が届くほどの適度に大きめのものがよいということも付言しておきます。適度に大きい目標を設定すると、困難にぶつかったり低迷したりすることも多くなるとおもいますが、そのほうが、自分の成長に繋がるでしょう。

 

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その2)

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2012年4月18日(水)朝8:38 
東京都千代田区北の丸公園にて『ハナカイドウ(花海棠)』を撮影
花言葉:美人の眠り・灼熱の恋

 

 

 

先週4月13日(金)付記事より、「仕事」をテーマにした連載を掲載しております。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

 

 

【雑用こそ成長できる仕事】

 

この4月から新社会人となった皆さんが、はじめて取り組む仕事は何でしょうか。多くの企業では、新社会人の皆さんの仕事は、コピーやファイリング、お茶くみ等、いわゆる「雑用」と呼ばれる地味な作業からスタートすることが多いかと思います。

 

さて、そのような仕事を与えられた時、「こんなことをするために就職したのではない」「やりたいことと違う」などと不満に思う人もいると思います。しかし、雑用をいかにこなすかで、評価もその後の成長の度合いも大きく変わってくるものです。

 

たとえば、「この新聞記事をコピーして下さい」と頼まれたとき、コピーだけした人の評価はプラスマイナス0です。しかし、コピーの濃淡を見やすく調節したり、拡大したり、出典と日付を書くなど、その他大勢とは一味違う存在になるための工夫は、知恵を絞ってみつけようと思えば、いくらでもあるのです。

 

雑用を、「つまらない仕事」ととらえるのではなく、自分に訪れた成長のチャンスだととらえて、誠心誠意とりくむことが大切です。言われたことを、ただそのまま100%やるだけでなく、質的に大きな差をつけるべく、プラスアルファの仕事をすることが大切です。実は、この心構えは、雑用に限らずすべての仕事に通じます。雑用をしっかりとこなしてきた経験は、いつか大きな仕事を任された時、大いに役に立つでしょう。

 

私も、まだ駆け出しの新人弁護士の頃、ある大学の学生紛争の弁護団の一員として、「青焼き」作業を担当したことがあります。青焼きとは、当時のコピーのことで、膨大な時間と手間がかかり、インクのアンモニア臭で目が痛くなるようなものでしたが、私は嬉々として勤しんでいた記憶があります。コピー係という末席であっても、世間の耳目を集めている大きな事件の弁護団に加わらせていただいたことが素直に嬉しかったからです。

 

私は、こういった経験を通じて、「仕事を任され、任す」ということがいかに大切であるかを学びました。振り返ってみれば、短くとも凝縮した下積み期間の経験が、今日の私の基礎を築いてくれたと感じています。

 

「つまらない仕事」「自分のためにならない仕事」等はひとつもありません。どんなに苦しくても、自分の長所・短所と真正面から向き合う契機となるからです。仕事が、自分の成長につながるかどうかは、その人の心構えにかかっているということを意識することが肝要です。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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仕事(その1)

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(2012年4月8日(日)朝7:10 東京都千代田区清水谷公園にて撮影)

 

 

 

新年度に入り、皆さんは順調なスタートを切ったでしょうか。

日本では、4月を年度替わりとする企業が大多数ですから、新しい環境で、気持ちも新たに業務に取り組んでいる方が多いと思います。また、新社会人の皆さんは、無我夢中で日々の課題をこなしながら、仕事を遂行するにあたり、どのような意識をもてばよいか、いろいろと悩まれているのではないかと思います。

 

今回のブログ記事から、数回にわたって「仕事」をテーマにお話しさせていただきます。仕事をとおして本当の意味で成長するにはどうすればよいのか、仕事をうまく運ぶコツとは何かなどについてのヒントとなれば幸いです。

 

 

【仕事で差をつけるには】

私は、半世紀にわたり、主に人事・労務問題を専門とする弁護士の立場から、多くの企業の成長をお手伝いしてまいりました。そのなかで、数多くのビジネスパーソンとお付き合いをさせていただいてきましたが、成功した人・評価が高い人は、その他大勢とは違い、思わずハッとするような際立った魅力がありました。

 

しかし、実は、成功した人・評価の高い人と、成功しなかった人・評価の低い人との差は紙一重です。そして、「紙一重の差」は、スキルや能力の差ではなく、心の持ちようという、はかりがたい差なのです。

 

成功した人・評価の高い人は、相手の期待値を上回る仕事をするという点で共通しています。人は、自分が期待した以上のことをしてもらったときに、満足を超えて感動するものです。仕事で人を感動させることができれば、その他大勢とは一味違う存在になるのです。

 

成果主義の考え方が一般的になっているいまの時代には、実績を上げることが評価につながります。加えて、今はヘッドワーク・ハートワークの価値が重んじられるソフト化社会でありますから(ヘッドワーク・ハートワークについては、3月2日付記事『縁(その4)』をご覧ください)、考え、思い、感じることや、心のありように価値がおかれる時代でもあります。つまり、数字で表すことのできる成果はもとより、数字では表現しにくいような実績も含む、より良質な成果をも提供することが求められるのです。

 

私は、仕事の結果に質的な差をつける心構えとして、下記に紹介する3つをあげていますが、それらはどれもすぐ実践できるものです。仕事は、本来、最後の10%弱が一番手を抜けないところですが、多くの人が、「だいたいできたからこれでよし」としてしまいがちです。しかし、成功した人・評価の高い人は、最後の10%弱をやりきり、さらに120%の完成度を目指すことで、磨かれ、成長していきます。つまり、誰もができて当然と思われるような些細な事柄をも、流さずにどれだけきちんとやったかどうかで、質的に大きな差が付くのであると思います。

 

<仕事の結果に質的な差をつける3つの心構え>

 

(1)計画と準備を綿密におこなう

いくらスキルが優れていても、行き当たりばったりで散漫に動き回っていては、よい結果は出せません。教育のあり方について、「統一ある刺激は数少なくとも、散漫な数多い刺激に勝る」という言葉があるそうです。この箴言は、何ごとにも当てはまるのではないでしょうか。要するに、何かを成し遂げようとしたら、ひとつの方向性のもとに綿密な計画をたて、統一的・集中的に行動することが、良好な結果を生み出すのです。散漫でバラバラな行為では、結果につながりません。準備に余念のない人は、たとえ実力で少々劣っていたとしても、結果として大きな差をつけることが可能になるのです。

 

(2)リラックスして仕事に取り組む

仕事の業績がなかなか上がらないときは、誰もがストレスを感じるものです。そして、そのストレスがますます仕事の進捗を阻害します。こうした悪循環に陥らないようにするためには、リラックスして仕事に取り組むことが何よりも大切です。上述の(1)計画と準備を綿密に行うことも、実はリラックスするための方途のひとつであるといってもいいでしょう。前もって準備をしておけば、慌てることはありませんし、なにより、落ち着いて慌てずに仕事をするということは、結果の良し悪しを左右するものです。

 

(3)集中力を発揮する

自分がどのような時に集中力を発揮できるかということを、よく研究して、集中力を発揮する条件を自分で把握しておくことが大切です。ほかのどの時間帯よりも早朝に集中して能率良く仕事をこなせることを実感したのであれば、躊躇せず自分の生活を朝型に変えるべきですし、また、軽い運動やストレッチで頭がクリアになり体調もよくなると気づいたのであれば、継続して実行すべきです。ほかにも、メモ作成や資料集めに工夫をこらしたり、デスクまわりの整理整頓によって、集中力が増すと感じることもあるでしょう。試行錯誤を経て、仕事に集中して打ち込める環境を自ら築くことは、自分自身の仕事のスタイルを確立するためのプロセスでもあるのです。

 

新しい部署や職場で、そして新社会人として、仕事にやりがいをもって取り組めるための心構えを、それぞれに是非実践してみてください。

 

(リライト 加藤・宮本)

 

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(2012年4月1日(日)朝6:48 東京都千代田区隼町
国立劇場前にて撮影)

 

 

 

2月10日(金)より、計8回にわたって『縁』をテーマにブログ記事を連載してまいりましたが、今回の記事をもって一旦終了させていただきます。

 

ブログ読者の皆さまから、本ブログコメント欄やFACEBOOK等にて、多くのご意見・ご感想をお寄せいただきましたので、今回の記事では、その中からいくつかをご紹介させていただきます。

 

 

(1)稲葉製綱株式会社 代表取締役 稲葉 隆志 様からのコメント

高井先生のブログの「縁」 弊社の仕事「つなぐ」 人との繋がり すべて「縁」ですね。この縁を大事にするかしないかでその人の生涯が決まる事をここ数年実感しております。自分のミッションというか何のために時間やお金を使うのか すべてその人の価値観の表れだと思っています。日々すべての事に感謝してご縁を大切に生きていこうと改めて意識しています。

 

 

(2)エムズワーク 代表 ピアノ奏者 森山 雪子様からのコメント

私の「お電話の出来るメンター」は、

・  朝倉千恵子先生(人生の、働く女性としてのメンター)

・  佐々木弘先生(健康のメンター)

 

尊敬している人は、たくさんいます!

・  高井伸夫先生

・  西田文郎先生(株式会社サンリ代表取締役会長)

・  故 葉室頼昭さま(元春日大社宮司)

・  故 Dr.カール・サイモントン(放射線腫瘍医・心理社会腫瘍医)

・  辰己芳子先生(料理研究家)

・  孫正義さん(ソフトバンク社長)

・  岩上安身さん(ジャーナリスト)

 

 

(3)稲葉製綱株式会社 専務取締役 稲葉 千穂子様からのコメント

 

224日(金)付「縁(その3)」より>

>「昔から「災い転じて福となす」というように、上手にお詫びをすることで相手の心を慰謝できたならば、信頼関係はかえって強まるものでしょう。」

 

まさに、このことを実感しながら、いつも仕事をしております。

 

特に、大学を卒業して期待に胸を膨らませて就いた航空会社での仕事では、これを日々実感しておりました。その時の仕事は、英語と日本語で1日100本近い電話をとり、その中には、世界各地で発生した問題に対するクレーム対応が多く含まれていました。最初の頃、私は、「どうして自分が起こした問題でもないのに、怒鳴られてなければいけないのか?」という気持ちの方が強く、上手にお客様の対応をすることができずにいました。しかし仕事を続けているうちに、お客様のご希望に対して、結果答えが「No」であっても、お客様の御気分を害してしまったこと対して、心からのお詫びをすることで、お客様の怒りや悲しみの気持ちが和らぎ、電話の最後には「また今度も利用するよ」と仰っていただける機会が随分と増えました。

 

日々問題が発生しないように努力をしますが、もし問題が発生した時は、「「災い転じて福となす」というように、上手にお詫びをすることで相手の心を慰謝できたならば、信頼関係はかえって強まるものでしょう。」を大切にしていきます。

 

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当ブログにおけるこのところの高井先生の執筆テーマは「縁」についてで

ありますが、「縁シリーズ」を読ませて頂いているうちに、

 

【 つながりが年輪のように広がっていく世界 】

 

という言葉が、ふっと浮かんできました。

 

高井先生の主宰される会に同席し、あるいは、過去、たくさんの方を

ご紹介いただいてきた際、

 

「◯◯さんとは40年前からのお付き合い」

「□□さんとは30年前からのお付き合い」

「△△さんとは20年前からのお付き合い」

 

という話が普通に出てきます。

 

そんな何気ない話を通して、人のとつながりがまさに「年輪」のごとく、

時間の経過と共に広がってきていることが、よく分かるのです。

 

ある会社に入社してから定年退職するまでといった、社内のつながりに

よって、長期にわたる関係が存続するのは理解できますが、

 

同一企業、あるいは取引先といった枠を越え、あらゆる分野の方々と

長期、さらには超長期、ともいえるほどの長さで縁を保ち続けられているのを

見ると、そのご縁は「まさに年輪のごとし」と唸らずにはおれません。

 

自らを省みたとき、いずれ「年輪」となるべきような、そんな関係性を

意識して人とのご縁を紡げているのか、と反省させられるばかりです。

 

 

では「つながりが年輪のように広がっていく世界」を自らのコミュニティの

うちに体現したい、と思った時、どのようなことに留意すべきか、

高井先生をロールモデルとして考えてみました。

 

そんな世界を実現させるためには、必ずしも、定期的、継続的に

過去に接点のあったすべての人と、対面のコミュニケーションを

とり続けなければならない、というわけではないように思われます。

 

なぜなら、それぞれが限りある時間の中で懸命に生きており、

そのうえさらに時間の経過と共に互いが仕事の上で重責を負うように

なってくると、物理的にもそんなに頻繁に会う、やりとりをする、

といったことはどうしても難しくなってくるものだから。

 

これを前提条件として、それでもなお「つながりの年輪化」を

実践しようとするならば、なにを心がければよいのだろうか。

 

個人的には、高井先生から以下の点について学べるのではないか、

と考えました。それは「一期一会の精神」です。

 

「一期一会の精神」とは日々の会合、会食において、お会いする全ての

人の人生に対し、必ず、有益な情報の提供、人の紹介、その他の行為を通して

プラスの痕跡を残せるように尽くす、ということ。

 

これによってすぐに関係の広がり、深まりが生まれることもあれば、

その場ではたとえ広がらなかったとしても、長い期間を通し、

「尽くされた記憶」は先様の脳にしっかりと残り続けるもの。

 

この「尽くす」姿勢が習慣として定着すれば、必ず、先様にも良い印象を

持って頂くことができるであろうし、そうすれば、途中、ご無沙汰となる

期間(空白期間)がたとえ長期間続いたとしても、次回お会いした時、

その関係性がすぐに復活できる可能性は、格段に増すように思われます。

 

日経新聞の最終ページに「交遊抄」というコラムがあり、

長い間、愛読してきましたが、ここでも、時を経て、再会し、

それを機縁に一気に関係が深まった、という話が頻繁に出てきます。

 

人生においては数年、ときに十数年、さらには数十年の時を隔てて、

再会し、関係性が再開される、そんなことがよくあるものです。

 

そのときに上述のような「種まき」が活きてくるのでしょう。

 

人とお会いするときには、常に気を入れて、

「ベストを尽くし、プラスの価値を提供しよう」

そんな風に「一期一会の精神」で臨みたいものです。

 

そんな精神と行動の積み重ねが「人間関係の年輪化」を

醸成してくれ、結果として人生そのものも豊かになっていくのだろう。

 

高井先生を見て、つくづくそのように感じさせられます。

 

言うは易く、実践は至難ではありますが、

ぜひともお手本とさせて頂きたいと考えています。

 

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Nobuo Takai

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