新潟大学大学院医歯学総合研究科教授 安保 徹先生(その3)

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(2012年1月8日 朝7:39 東京都港区 仙台坂にて撮影)

 

 

 

前回、前々回に引き続き、新潟大学大学院医歯学総合研究科教授 安保 徹先生をご紹介いたします。

 

 

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安保 徹先生 公式HP http://toru-abo.com/

 

 

【自分の生き方を問い直すこと】

さて、私たちは正反対のはたらきをする2つの神経(自律神経)から成り立っています。活動している時や、ストレス、緊張している時に使用する「交感神経」、そしてもうひとつは休息している時、体の修復をしている時、リラックスしている時に使用する「副交感神経」です。体の中で副交感神経が優位にたつと筋肉が緩み、血管が広がり、心拍はゆっくりとなって、内臓は活発になります。これは筋肉の中の血管、リンパ腺、神経が、血管が広がることによって、栄養・酸素・体温が体のすみずみに運ばれていき、老廃物や疲労物質などの不要なものもスムーズに排出されるからだそうです。

 

反対にストレスが多いと、交感神経ばかりが働くことになってしまいますので、副交感神経による「体の修復・疲労の回復」が体の中で追いつかず「疲れがとれない」、「不眠」等の不調をかかえてしまうそうです。交感神経の緊張が続くと「低体温」、「低酸素」の世界が続き、がんが発症しやすい状態が作られることになります。このような時は体を温めることを心がけ、ゆったり食事をとるなどして、副交感神経を優位にし、活発化させることが必要になってきます。副交感神経が活発だと酸素も活発に取り入れられますので、それに伴ってミトコンドリアも活発になります。これは「副交感神経が活発化」=「免疫力が上がる」ということを意味します。「無理をしないでリラックスする」、「物事に対しては常に楽観的でいること」など、興奮やストレスのない状態が、副交感神経を活発化することになります。

 

がんについて安保先生は「自分自身の生き方の偏りが特定の部位のガン化として現れる」とおっしゃっています。たとえば悩みばかりの人は頭(脳)の中でそのことばかりを日々考えて過ごすことになりますので、副交感神経を使いたくてもリラックスできず、常に脳が緊張し交感神経が優位にたち、ストレスを抱えていることになります。結果、脳腫瘍にかかる率がどうしても高くなるということです。ですから、「自分の生き方を問い直すこと」、生き方の改善こそが、がんの最大の処方箋だということです。

 

また、常に笑っていることでがんが治った人もいるそうです。安保先生はご自身の本、「ガンは自分で治せる」(マキノ出版、2002)」の中で「笑いと治癒力」(岩波書店、2001)の著者であるノーマン・カズンズ氏の言葉を引用し、「笑うこと」がストレスを緩和し、免疫系のバランスを回復させ、人間の自然治癒力を活性化させるということについて述べていらっしゃいます。笑う事は免疫力(リンパ球)が活性化することと関係しており、実際に「笑い」を治療の一環としている病院もあるということです。これについては7月12日付ブログ記事「交友録その2」でご紹介した船瀬俊介先生も、ご著書「笑いの免疫学」(花伝社、2006)の中で述べられています。

 

苦しみの最中、笑うということは非常に難しいような気もします。しかし、漫画家の故・赤塚不二夫先生による「天才バカボン」のパパの名台詞「これでいいのだ」があります。「これでいいのだ」と笑って過ごすことは、すなわち病気や老いといった、自分の力ではどうにもならない宇宙の法則に全て身をゆだね、受け入れるということでしょう。

 

人は病気になり、老い衰え、そして最終的には死に至ります。こういった宇宙の法則は、無常であります。しかしこの悲しみを、悩みや怒りをもって受け止めてはいけないと思います。悲しみを受け入れ、肯定することで、安保先生のおっしゃる「自分の生き方」がおのずと意識できるのではないでしょうか。人は病気になり、老い衰え、そして最終的には死に至るということは、肉体的な健康を失うということであると思いますが、人間の「生きること」に対する「苦悩」、「苦痛」、「苛立ち」、「怒り」、そして「不安」のない状態は、霊的には健康であるということでしょう。

 

 

【統合医療について】

本ブログでは度々「統合医療」について述べておりますが、安保先生もまた、統合医療の目指す対症療法・原因療法を相互発展・連携させていく医療のありかたが必要であると述べられています。

 

代替医療の治療は、ガン、リウマチ、アレルギーなど、西洋医学の治療を長く続けると破たんをきたすような病気に効果を挙げていることが多いです。その理由として、安保先生は、これらの病気は『慢性化する』という共通点があり、慢性化しているということは、つまり、自律神経、免疫系、循環系、消化器系等、体全体のバランスが破たんしているということですから、バランスを整える働きを全身で考える代替医療が功を奏すのだと述べられています。

 

 

 

 

「ガンの患者さんたちを見ていると、ガン医療というのが過渡期に差しかかっているように思います。たいていの患者さんは、まず西洋医学にたよります。そして、西洋医学でできることをやりつくした後で、何かほかにないかと、代替医療をためしはじめるという人がとても多いのが実情です。…西洋医学の薬で体力を消耗しきっている人がとてもたくさんいます。…代替医療は、生体反応を利用してゆっくりと治癒に向かわせる医療なので、やはり、ある程度生体反応自体が正常に働く余力が残っていないと、なかなか治癒に向かいません。…もっとたくさんの人に、西洋医学以外の選択肢があるということを普段から意識してほしいと思います。」(『免疫革命』274-275頁、講談社、2003)

 

草木の緑がかがやき木の葉がそよぐ音、潮騒の響き、暖かな太陽の日差し、心の奥底を寂然と照らしだす月の光等々の自然、宇宙のエネルギーは、私たちになんともいえない安心感や心地よさを与え、体中に力が満ち溢れてくることがあります。私は、これこそが「自然治癒力」であると思います。本ブログの7

月23日付交友録にてご紹介したリンゴ農家の木村秋則先生は、肥料も農薬も使わないリンゴ栽培を成功された方です。何も与えないので、リンゴを1年間収穫すれば、その分の栄養が土壌から奪われるはずですが、「うちの畑の土は、周辺のリンゴ畑よりも栄養分が多いという調査結果が出ています。…足りないモノを補っていく力が、自然界には備わっている。」と述べられています(日経ビジネス2011年11月28日号、148頁)。人の自然治癒力も、このリンゴの力と同じであると思うのです。

 

東洋医学をはじめとする伝統医学や代替医療は、「自然治癒力」という、人が宇宙から与えられた力を、最大限に生かした治療法であり、人がもっとも自然に(すなわち宇宙と調和して)生きることのできる治療法であると思います。

 

 

【最後に】

今回まで計3回、安保徹先生をご紹介する記事を投稿して参りましたが、全ての原稿につきまして、安保先生と読み合わせをいたしました。そして、お話をうかがった最後に一言コメントをとお願いしましたところ、「様々な角度から、様々な方の話を取り上げられ立体的に記されているので、大きな反響があるのではないでしょうか。楽しみにしております。」との言葉をいただきました。あわせて付記しておきたいと思います。

 

また、先生は、来年2013年に、65歳で新潟大学をご退任される予定ですが、その後の展望として、研究所を新潟に作り、引き続き免疫学の研究に励みたい、とおっしゃっていました。安保先生の益々のご活躍を心から祈念しております。

 

 

【自分の生き方を問い直すこと】
さて、私たちは正反対のはたらきをする2つの神経(自律神経)から成り立っています。活動している時や、ストレス、緊張している時に使用する「交感神経」、そしてもうひとつは休息している時、体の修復をしている時、リラックスしている時に使用する「副交感神経」です。体の中で副交感神経が優位にたつと筋肉が緩み、血管が広がり、心拍はゆっくりとなって、内臓は活発になります。これは筋肉の中の血管、リンパ腺、神経が、血管が広がることによって、栄養・酸素・体温が体のすみずみに運ばれていき、老廃物や疲労物質などの不要なものもスムーズに排出されるからだそうです。
反対にストレスが多いと、交感神経ばかりが働くことになってしまいますので、副交感神経による「体の修復・疲労の回復」が体の中で追いつかず「疲れがとれない」、「不眠」等の不調をかかえてしまうそうです。交感神経の緊張が続くと「低体温」、「低酸素」の世界が続き、がんが発症しやすい状態が作られることになります。このような時は体を温めることを心がけ、ゆったり食事をとるなどして、副交感神経を優位にし、活発化させることが必要になってきます。副交感神経が活発だと酸素も活発に取り入れられますので、それに伴ってミトコンドリアも活発になります。これは「副交感神経が活発化」=「免疫力が上がる」ということを意味します。「無理をしないでリラックスする」、「物事に対しては常に楽観的でいること」など、興奮やストレスのない状態が、副交感神経を活発化することになります。
がんについて安保先生は「自分自身の生き方の偏りが特定の部位のガン化として現れる」とおっしゃっています。たとえば悩みばかりの人は頭(脳)の中でそのことばかりを日々考えて過ごすことになりますので、副交感神経を使いたくてもリラックスできず、常に脳が緊張し交感神経が優位にたち、ストレスを抱えていることになります。結果、脳腫瘍にかかる率がどうしても高くなるということです。ですから、「自分の生き方を問い直すこと」、生き方の改善こそが、がんの最大の処方箋だということです。
また、常に笑っていることでがんが治った人もいるそうです。安保先生はご自身の本、「ガンは自分で治せる」(マキノ出版、2002)」の中で「笑いと治癒力」(岩波書店、2001)の著者であるノーマン・カズンズ氏の言葉を引用し、「笑うこと」がストレスを緩和し、免疫系のバランスを回復させ、人間の自然治癒力を活性化させるということについて述べていらっしゃいます。笑う事は免疫力(リンパ球)が活性化することと関係しており、実際に「笑い」を治療の一環としている病院もあるということです。これについては7月12日付ブログ記事「交友録その2」でご紹介した船瀬俊介先生も、ご著書「笑いの免疫学」(花伝社、2006)の中で述べられています。
苦しみの最中、笑うということは非常に難しいような気もします。しかし、漫画家の故・赤塚不二夫先生による「天才バカボン」のパパの名台詞「これでいいのだ」があります。「これでいいのだ」と笑って過ごすことは、すなわち病気や老いといった、自分の力ではどうにもならない宇宙の法則に全て身をゆだね、受け入れるということでしょう。
人は病気になり、老い衰え、そして最終的には死に至ります。こういった宇宙の法則は、無常であります。しかしこの悲しみを、悩みや怒りをもって受け止めてはいけないと思います。悲しみを受け入れ、肯定することで、安保先生のおっしゃる「自分の生き方」がおのずと意識できるのではないでしょうか。人は病気になり、老い衰え、そして最終的には死に至るということは、肉体的な健康を失うということであると思いますが、人間の「生きること」に対する「苦悩」、「苦痛」、「苛立ち」、「怒り」、そして「不安」のない状態は、霊的には健康であるということでしょう。
【統合医療について】
本ブログでは度々「統合医療」について述べておりますが、安保先生もまた、統合医療の目指す対症療法・原因療法を相互発展・連携させていく医療のありかたが必要であると述べられています。
代替医療の治療は、ガン、リウマチ、アレルギーなど、西洋医学の治療を長く続けると破たんをきたすような病気に効果を挙げていることが多いです。その理由として、安保先生は、これらの病気は『慢性化する』という共通点があり、慢性化しているということは、つまり、自律神経、免疫系、循環系、消化器系等、体全体のバランスが破たんしているということですから、バランスを整える働きを全身で考える代替医療が功を奏すのだと述べられています。
「ガンの患者さんたちを見ていると、ガン医療というのが過渡期に差しかかっているように思います。たいていの患者さんは、まず西洋医学にたよります。そして、西洋医学でできることをやりつくした後で、何かほかにないかと、代替医療をためしはじめるという人がとても多いのが実情です。…西洋医学の薬で体力を消耗しきっている人がとてもたくさんいます。…代替医療は、生体反応を利用してゆっくりと治癒に向かわせる医療なので、やはり、ある程度生体反応自体が正常に働く余力が残っていないと、なかなか治癒に向かいません。…もっとたくさんの人に、西洋医学以外の選択肢があるということを普段から意識してほしいと思います。」(『免疫革命』274-275頁、講談社、2003)
草木の緑がかがやき木の葉がそよぐ音、潮騒の響き、暖かな太陽の日差し、心の奥底を寂然と照らしだす月の光等々の自然、宇宙のエネルギーは、私たちになんともいえない安心感や心地よさを与え、体中に力が満ち溢れてくることがあります。私は、これこそが「自然治癒力」であると思います。本ブログの7
月23日付交友録にてご紹介したリンゴ農家の木村秋則先生は、肥料も農薬も使わないリンゴ栽培を成功された方です。何も与えないので、リンゴを1年間収穫すれば、その分の栄養が土壌から奪われるはずですが、「うちの畑の土は、周辺のリンゴ畑よりも栄養分が多いという調査結果が出ています。…足りないモノを補っていく力が、自然界には備わっている。」と述べられています(日経ビジネス2011年11月28日号、148頁)。人の自然治癒力も、このリンゴの力と同じであると思うのです。
東洋医学をはじめとする伝統医学や代替医療は、「自然治癒力」という、人が宇宙から与えられた力を、最大限に生かした治療法であり、人がもっとも自然に(すなわち宇宙と調和して)生きることのできる治療法であると思います。
【最後に】
今回まで計3回、安保徹先生をご紹介する記事を投稿して参りましたが、全ての原稿につきまして、安保先生と読み合わせをいたしました。そして、お話をうかがった最後に一言コメントをとお願いしましたところ、「様々な角度から、様々な方の話を取り上げられ立体的に記されているので、大きな反響があるのではないでしょうか。楽しみにしております。」との言葉をいただきました。あわせて付記しておきたいと思います。
また、先生は、来年2013年に、65歳で新潟大学をご退任される予定ですが、その後の展望として、研究所を新潟に作り、引き続き免疫学の研究に励みたい、とおっしゃっていました。安保先生の益々のご活躍を心から祈念しております。

 

 

コメント(2)

はじめまして。NPO法人 一億健康の会 理事長 根本武雄と申します。
2012年5月20日に 安保徹・茅原紘教授の講演会を行います。発芽玄米についても講演いたします。本当の発芽玄米は 今迄の常識を覆す 100%天日干し発芽玄米でなければなりません。人工乾燥の玄米は 高熱乾燥で 死に玄米・やけど玄米 ができる為 正常発芽していないので 効果がありません。玄米には フィチン酸とアブシジン酸の二大毒素があります。詳細については
http://ichioku.b.la9.jpをご参照ください。
メールはhatuga@mbe.nifty.comです。
TEL.FAX042-673-6434    

NPO法人 一億健康の会 理事長 根本武雄と申します。下記の大変な誤りを致しました。 訂正いたします。
              記
誤り フィチン酸      正しい フィチン酸塩

誤り フィチン酸は有効栄養素(ビタミンB5の前駆体)   

正しい フィチン酸塩(ミネラルとフィチン酸とがキレート化した毒素)

* 記述のない文面もあります。

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