大地の「気」(1)

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20110811.JPG

(2011年8月11日 朝6時41分 東京都千代田区六番町にて撮影)

 

 

【「植物」にも気がある】

 15年ほど前に株式会社黒石植物園(青森県黒石市)の渡辺憲司様より、「山野草は癒し・和みを与えてくれる存在。独身のOLが仕事を終えアパートに帰り、山野草に「ただいま」と話しかけたりすると、山野草が元気になるだけでなく、OL自身も疲れが取れる」というお話を伺いました。「癒し・和みを与えてくれる」ということは、つまり山野草を始めとした植物にも「気」があるということだと思います。

 

 何年も花を咲かせていない植物に毎日気持ちを込めて世話をしていると、木が花を咲かせるようになったり、逆に「この植木はもう駄目だ」と愚痴を言うと、今まで元気があった植木でもたちまち枯れてしまう、といった話も、私が治療に通っている山手通り鍼灸院の川口博司先生にお聞きしました。

 

 山手通り鍼灸院 http://www.yamate-st.com/

 

 これらの山野草、植物にまつわるエピソードは、人間の「気」と植物の「気」が相互に作用し合っている一つの例だと考えています。

  

 山野草についての最近の傾向としては、先の渡辺様(現在は「ランドブリーズ」栃木県鹿沼市上石川)によると、「苔」が異常に売れているというお話でした。調べてみたところ、「苔玉」などが若い世代に人気だそうです。渡辺様は、「苔は究極の癒しの植物」で、その理由として、

  1. 安定感
  2. 高温多湿の風土にあった安心感
  3. 触った時の柔らかな触感
  4. 復活の強さ
  5. 日本の懐かしい原風景
  6. 手間のかからなさ。

等を挙げられていらっしゃいました。

 

 日本の代表的な庭園の一つである苔寺(西芳寺の通称。京都市西京区にある臨済宗の寺院)の苔は心を落ち着かせます。何故ならば、苔が大いに水と親しむことにあるからではないかと思います。つまり、人間の成人の60%が水で構成されているそうですから、水と親しむ苔に人間が馴染み、癒し・和みを感じるのではないかと思うのです。

 

 つまり、水にも「気」があって、水を多分に含む苔と人間が、「気」を通じながら、「気」が共感・共鳴・共振するということなのではないでしょうか。このことは、日本人だけでなく外国人も熱心に苔寺に来て観賞していることからも頷けるでしょう。

 

 また、先の渡辺様のお話によると、水苔を中心にしたヨシ、スゲなどの死骸が長い年月の間、湿地のなかで腐食したものをピート(泥炭)というそうですが、ピートも色々な品質のものがある中で、水苔の多いものが一級品で、世界の鉢植え園芸にとって無くてはならない植込み材料とのことです。水苔は、人があまり立ち入らない過酷な寒冷地に自生しているそうですが、人間を拒む冷酷な自然で、太古から延々と成長し続けたその数千年の水苔の「気」が、ピートに宿り、全世界の人たちの心を癒す草花をつくりだす元となっているともおっしゃっていました。

 

 さて、「枯山水」という「池や遣り水(寝殿造の庭園などに水を導き入れて流れるようにしたもの。)などの水のない庭」もありますが、庭には殆ど池があり、できたら水が動いている池を日本人は好みます。ささやかでも水が動いている時、マイナスイオン効果も働き、心の安らぎを得られます。

 

 ときたま庭には鹿威しがあって、水の動きとリズミカルな音によっても、人間は安らぎを得るのでしょう。もちろん安らぎを得るということは癒しに繋がっているということです。それは宇宙の気との接合を意味しているのではないかと思います。

 

【参考】

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%AF%E5%B1%B1%E6%B0%B4

 http://minus-ion.ae2k.net/elementary/post-1.html

 

 

 

【「石」にも気がある】

 

 石には、火成岩(マグマが冷えて固まったもの。マグマとは、溶融した造岩物質を主体とする、地下に存在する流動物体のこと。<広辞苑第4版,三省堂>)、堆積岩(岩石の破片や生物の遺骸などが、或る場所に集積して生じた岩石。<同>)、変成岩(もともとあった岩石が、地下の高い温度・圧力で変質し新しい岩石となったもの。<同>)などがあります。

 

 まず、火山が爆発しマグマが流れ出て、冷えて固まると火成岩になります。その火成岩はその後、川の流れなどにのって細かくなり、川の下流などで堆積岩となります。また火成岩が地下でゆっくりと固まり深成岩となり、更に温度や圧力で変質すると変成岩となります。つまり、地球上の石は姿や場所を変え、循環しているのだそうです。

【参考】http://tender-time.net/stonesbasic/basic2.html

 

 さて、私は1961年(昭和36年)から2年間「庭造り」を行っていました。「庭造り」は植木を集めるだけでなく、石も集める必要があります。何故なら「庭造り」には木だけではなく、わび・さびを演出するためにも庭石が重要な役割を果たすからです。また、日本人には、石を愛でる習性があります。何もそれは日本人だけではなく中国人もそうです。中国上海の豫園でも多く見掛ける、江蘇、浙江の代表的な石である「太湖石」は、蘇州付近にある太湖周辺の丘陵から採れる穴の多い複雑な形の奇石ですが、蘇州はじめ中国各地の庭園で鑑賞や瞑想などのために置かれているようです。

 

【参考】http://www.masuki-gardenart.com/SHOP/533953/722578/list.html

 

 また、庭造りや造園等には「土」も不可欠ですが、最近先の渡辺憲司様より奇跡の用土である「鹿沼土」という土のお話をお聞きしたので、ご紹介いたします。

 

 園芸に最も理想的な用土は①水持ちが良く②空気の層がたくさん有ること、この2つが条件とのことですが、この2つを兼ね備えるのは大変難しいのだそうです。

 

 「鹿沼土」は、①関東地方に位置する赤城山が3万年以上前に噴火し、その噴出物が土となったこと②偏西風に乗って、東に位置する鹿沼地方に多く降り積もったこと③重い火山粒は桐生や日光方面、軽い火山粒は宇都宮地方に落ち、最も条件の良い堅さのものが鹿沼地方に降り注いだこと等々色々なよい条件が重なったため、上記2つの条件を兼ね備えることができた「奇跡の用土」なのだそうです。

 

 微妙な堅さ、粒の大きさ、空気層の絶妙なバランス(空気は植物にとって何より重要です。)、清潔感のある明るい色をもつ「奇跡の用土」である「鹿沼土」から漂う「気」に、全国から人々が鹿沼に集まり、色々な園芸の展示会が開かれ、日本で一番多く全国からマニアが集まるそうです。この「鹿沼土」で生産すると、全てのものが元気に育つそうです。根が「鹿沼土」の「気」を喜んで伸び、人工で作ったいかなる用土も「鹿沼土」には敵わないそうです。

 

 さて、話を「石」に戻しますと、私が1961年(昭和36年)当時住んでいた東京都武蔵野市桜堤にて、往々夕方、石屋さんが、都心に昼間売りに行った後に売れ残った石(例えば、三波石など)を投げ売りに来るということがありました。

 

<三波石とは>

群馬県多野郡鬼石町には、赤色があざやかな紅簾石片岩、緑色のうつくしい緑簾石片岩などが見られる、1957年(昭和32年)には国指定の名勝、そして天然記念物の指定を受けている「三波石峡」があります。この三波川で採れる「三波石」は、永年を経ても色が褪せないという点で評価を受け、建築や造園に多く用いられているそうです。

 

【参考】

http://www.hirahaku.jp/web_yomimono/geomado/sekiz26.html

http://onishoko.or.jp/stone.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B3%A2%E7%9F%B3%E5%B3%A1

 

 私が石屋さんに声をかけたところ、石屋さんは、「この石は自然石です。」と自慢していました。その際、「発破(ダイナマイト)で欠けた、即ち爆発させた石はだめですよ。自然の石(=発破でない石)でなければだめです。」ということを教わりました。「発破の石は気が割れるからね」ともおっしゃっていました。調べてみたところ、発破された石は、採掘時の削岩などの衝撃や発破の波動を記憶している場合があるということです。

【参考】http://hinohikali.com/kaiun/isinojouka.html

 

 石に気が宿っているというのは、必ずしも科学的ではないかもしれませんが、その存在を否定することも出来ないと思います。例えば日本人の素朴な信仰心は、こうした自然の一部である石や岩に願をかける(=神仏に或る事の成就を祈願する)ことがその原点だと思います。


 また、「夫婦円満」、「家内安全」、「海上保安」や「大漁追福」の象徴や祈願・祈念の対象とされるものに「夫婦岩」がありますが、三重県伊勢市の二見興玉神社にある夫婦岩が有名です。

 このように、石や岩に願掛け等するのは、「気」や「石」「岩」自体にその波動、エネルギーがあると考えられているからでしょう。勿論自然の石や岩に願をかける際には特に、自然石を選ぶべきではないかと思います。

 

 さて、京都市右京区にある臨済宗龍安寺は、その石庭が大変有名です。龍安寺は、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録され、そのため観光客が絶えない観光名所です。

 

 ところで、観光客は何故石庭に惹かれ、訪れるのでしょうか。人々が石庭に惹かれる理由は、おそらく殆ど誰も分かっていないでしょうし、私もはっきりとは分かりませんが、私なりに思うところでは、石庭を構成する全てのものが、それぞれ微弱なエネルギー、すなわち波動を出し、「気」を有していて、その「気」が、観光客等鑑賞する人の「気」と共感・共鳴・共振し小さな安定した「宇宙」を創り、そこに浸ることによって心の安らぎを得ているのではないかと思います。

 

 日本の有名な茶室もしかりです。壁にカビで染みをつくりますが、その染みの形で宇宙が見えてくるというのでしょう。日本人は茶室を愛します。愛するということは、好感を持っているということであり、好感を持っているということは、心が和むということ、更には癒しに繋がっているということです。そして癒しに繋がるということは心が落ち着き、安定感が生まれ、宇宙と一体となるということなのです。

 

 そのような宇宙との一体感を得るために、人々は石庭や茶室を訪れるのではないでしょうか。

 

 また、伝承医学(例えば中医学、インドのアーユルヴェーダ)では、さまざまな鉱物(=石、宝石の原石など)も治療に使われているそうです。中近東の薬局では、鉱物が置かれているそうです。つまり、石の有する「気」の効果を活用しているのでしょう。地球のミネラル成分が凝縮して固まったものが石や宝石などの鉱物ですから、それを治療に活用するのも頷けます。また、王族や権力者などが宝石を身につけたのは、装飾の意味だけでなく、石からパワーをもらったり、「気」をもらったり、身を守ったりする意味もあったそうです。

【参考】http://www.mon-age.com/cafe/101210.php

 

 次回も引き続き、「大地と気」についてお話しようと思います。

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