中国でのフランチャイズ・ビジネスの状況について教えて下さい。

1.     はじめに

ここ最近、日系企業によるフランチャイズ形態での中国進出のご相談を受けることが増えています。サービス業を中心にフランチャイズ形態での中国進出を検討している日系企業は増加傾向にあるといえます。

中国でのフランチャイズ・ビジネスの状況についてご存知でしょうか。中国商務部(中国におけるフランチャイズ・ビジネスの管理を管轄する機関)の統計(2017年4月24日現在)によれば、中国当局にフランチャイズ登録をしている企業は3,371社です。上記統計は定期的に更新されており、2016年4月における登録数と比べると398社増えています。

日本における2015年度フランチャイズチェーン数が1,329社(前年比8チェーン増)であること(出典:日本フランチャイズチェーン協会「2015年度『フランチャイズチェーン統計調査』」)と比べれば、総チェーン数も増加傾向も中国が日本を圧倒しているといえます。

 

2.     中国におけるフランチャイズの定義

中国ではフランチャイズを「商業特許経営」と呼んでいます。そして、この商業特許経営(フランチャイズ)に関する主な法令として、「商業特許経営管理条例」、「商業特許経営登録管理弁法」等があります。

また、商業特許経営(フランチャイズ)の定義について、中国では日本と異なり法律で規定されています。商業特許経営管理条例3条において、商業特許経営(フランチャイズ)とは「登録商標、企業マーク、特許、ノウハウ等の経営資源を有する企業(以下「フランチャイザー」という)が、契約によって経営資源の使用を他の経営者(以下「フランチャイジー」という)に許諾し、フランチャイジーが契約の約定に基づいて統一された経営モデルに照らして経営を行い、かつフランチャイザーに対してロイヤルティを支払う経営活動」をいうと定義されています。