フランチャイズ契約書を作成するにあたって、記載しなければならない事項はありますか?

中国ではフランチャイズ契約書を作成するにあたって記載しなければならない事項が定められています。中国では、フランチャイズ契約書のひな形を管轄省庁である商務部門に届け出なければなりませんが、必要的記載事項のない契約書では届出を受理しないおそれがあり注意が必要です。

 

(1)フランチャイズ契約書の法定記載事項

フランチャイズ契約書には以下の内容を記載しなければならない(商業特許経営管理条例11条)

  1. フランチャイザー・フランチャイジーの基本状況(注1)
  2. フランチャイズの内容、期間
  3. フランチャイズ費用(ロイヤルティ)の種類(注2)、金額及びその支払方法
  4. 経営指導、技術支援及び業務研修等サービスの具体的な内容及びその提供方法
  5. 商品またはサービスの品質、標準要求及び保証措置(注3)
  6. 商品またはサービスの販売促進及び広告宣伝
  7. フランチャイズにおける消費者権益保護及び損害賠償責任の負担
  8. フランチャイズ契約の変更、解除及び終了
  9. 違約責任
  10. 紛争解決方法
  11. フランチャイザーとフランチャイジーが約定するその他の事項

 

(2)フランチャイズ契約書に法定記載事項を規定しなかった場合

フランチャイズ契約書に上記の法定記載事項が定められていなかった場合の罰則は規定されていません。また、契約自体は有効であると考えられています。

しかし、中国において最初に締結したフランチャイズ契約書及び契約書のひな形は商務部門に届け出る必要があります。法定記載事項が明記されていない場合、当該契約書では不受理となり、内容の修正を求められる可能性があります。当該届出は、契約締結から15日以内に行わなければならないため、予め法定記載事項が網羅されているか注意が必要です。

また、法定記載事項が明記されていない又は記載が不明確である場合、この点に関連する事項でフランチャイジーとトラブルになれば、裁判においてフランチャイザーに不利な認定が下る可能性があります。

 


(注1) 基本状況とは、一般的には会社名称、会社類型、所在地、登録資本金、法定代表人、連絡先、経営範囲といった内容と考えられています。
(注2)フランチャイズ費用とは、一般的には加盟費、ロイヤルティ、保証金等が含まれると考えられています。
(注3)標準要求及び補償措置とは、原材料及び商品の品質標準、店舗及び器材等の規格並びに商品製造、サービス内容、商品陳列及び環境衛生に関する標準を指すと考えられています。また、フランチャイズにより提供する商品やサービスの品質、標準は法律、行政法規及び国の関連規定の要求に合致していなければなりません(商業特許経営管理条例15条)。

 

以上